みなさん「スギぼっくり」って知っていますか？

　正式には「球果」といいますが、下の写真の（上）の球果には30～70粒の種子（タネ）が入っています。

スギの球果と種子

　林業では優良な苗を作るため種子を採る「採種園」というものがあります。

　上記のものとは別のものですが、岐阜県では郡上市白鳥町や下呂市乗政、中津川市福岡などにある「林木育種事業地」で、この球果を採取して、乾燥させることで種子を採っています。ちなみにこの球果は、採種園のものではありません。

　下の写真球果は採種園と同じように、スギの木から球果だけを採ったものです。これだけ採ると疲れます。

敷き詰めた球果

　このスギの球果の上を歩くときは、ゆっくり歩かないと少しスベることがあるので、ご注意ください。

　しかし歩くたびに、「スギらしい香り」がします。この香りは一か月ほどで消えてしまいますので、香りを嗅ぎたい人はお早めにお越しください。

スギ球果ロード全体

　一部にはタイワンフウの果実（タイワンフウぼっくり）も敷いてあります。アメリカスズカケに似ていますが、これは広葉樹なので早く分解されてしまいます。

手前はタイワンフウの果実

　スギぼっくりを知らない方は、お早めに見学にお越しください。

　以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。