郡上市八幡町の川合小学校での出前授業 ~葉っぱと松ぼっくりで自然を学ぶ~

開催した日:

 今日は郡上市八幡町の川合小学校1年生と2年生のみなさんの「生活の時間」で、森の出前授業を行いました。 
 もともと学校では、地域にある自然物について観察・記録したり、発表したりする活動を行っていたそうです。しかし、「自然についての知識が十分でないため、何をどのように観察し、どのようにまとめていけばよいのかわからない」というお話を受け、今回の活動を実施しました。

まず葉っぱ3枚を集めることの説明を聞く生徒さん

葉っぱ3枚を集める活動の説明

 まずは学校周辺にある樹木や草を観察してもらうため、「葉っぱじゃんけん」をしました。
 校庭周辺には、
シラカシやヤマモミジ、キンモクセイ、イチョウ、アカマツ、クロマツ、ソメイヨシノなどの樹木、そして多くの草本類が生えています。
 それらの植物の葉を使い、「形が面白い葉」「すっごく大きい葉」「すっごく小さい葉」「真っ赤な葉」「真っ黄色な葉」など、特徴のある葉を3種類探してもらいました。

校庭の木や草の葉を探す生徒さん

校庭での葉探し

 校庭のフェンス沿いには、テイカカズラやアカメガシワ、スイバ、ギシギシ、ヨモギ、ヘビイチゴ、カタバミ、エノコログサ、ススキなどが生えており、それぞれがお気に入りの葉を3枚ずつ集めました。

葉っぱじゃんけんする2年生

葉っぱじゃんけんする2年生

 各自が集めてきた葉を使って、「葉っぱじゃんけん」の開始です。2年生の多くはイチョウの葉を持ってきましたが、そのほかにもソメイヨシノの葉やヨモギの葉などが集まり、みんなでじゃんけんを楽しみました。 
 こうした活動を通して、お友だちが見つけてきた植物に興味を持つとともに、身近な場所にもさまざまな植物の葉があることを確認してもらいました。

葉っぱじゃんけんする1年生

葉っぱじゃんけんする1年生

 1年生のみんなが集めてきた葉は、2年生のものよりも小さい傾向がありましたが、見つけるのが難しいイヌタデやカタバミなどの葉もありました。 
 それぞれが自分の視点で選んだ葉を持ち寄り、葉っぱじゃんけんを楽しみました。

秋を感じる葉を色別大きさ別に集める説明を聞く生徒さん

葉っぱのカラーチャートづくりの説明

 さて、葉っぱに少し慣れてきたので、次は円形のカラーチャートに葉を貼り付ける「葉っぱのカラーチャート」です。ここに貼り付ける葉を探してもらうことにしました。
 この円形ボードには、赤をはじめ、黄色や茶色、青色など12色が示されています。この12色に近い色合いの葉を探し、小さな葉っぱは円の中心部に、大きな葉っぱは円の外側に貼り付けてもらいました。

秋の色合いの葉を探す生徒さん

秋色の葉探し

 今回も先ほどと同様に、落ち葉や生えている葉を探してもらいました。しかし、今回は葉の形だけでなく色合いも考えながら集める必要があるため、採集にはなかなか苦労している様子でした。
 児童のみなさんの中には、そのままでは手の届かない場所にある葉を、棒を使って取ったり、友だちと協力したりしながら集める姿も見られました。

見つけた葉を色区分、大きさ区分する生徒さん

葉の色分けと大きさ分け

 集めた葉を持ち帰り、円の中心にあるカラーチャートと外側にある色見本を見比べながら、1枚ずつ貼り付けていきました。
 ところが、この作業がなかなか難しいのです。自分が持ってきた葉の方が先に貼られている葉よりも色が濃いのか、あるいは大きいのかなどを考えながら貼る必要があり、みなさん苦戦していました。

貼り付けた葉の分布を確認する生徒さん

完成したカラーチャートの確認

 1年生と2年生が協力して作ってくれた「葉っぱのカラーチャート」には、黄色や緑色、茶色、そして少しの赤色の葉が集まりました。
 同じ黄色でも色の濃さはさまざまで、緑色も薄いものから濃いものまで5段階ほどの違いが見られました。

松ぼっくりについて説明を聞く生徒さん

松ぼっくりのお話

 さて次は、みんなが学校のクロマツから集めてくれた松ぼっくりについての投げかけです。松ぼっくりの中には、羽根の付いたタネが入っています。そのタネはカエデのタネによく似ています。実際にいくつかのタネを空中に放つと、クルクルと回転しながら風に乗って飛んでいきました。 
 松ぼっくりは、硬いうろこ状の鱗片(りんぺん)が集まってできています。この鱗片は、もともとは葉だったものです。その鱗片がらせん状に並び、その内側に先ほど飛ばしたタネが入っています。
 では、そのタネはいくつ入っているのでしょうか。まずは鱗片の数を数えてみました。

松ぼっくりの鱗片数を数える生徒さん

鱗片の数を数える

 児童のみなさんは、ペンで印を付けながら鱗片を数えていきました。ペンで印を付けないと、どこまで数えたのか分からなくなってしまいます。40枚くらいまでは正確に数えられていたものの、途中で分からなくなってしまう子が続出しました。

鱗片の数を答える生徒さん

数えた結果の発表

 数えた結果を聞いてみると、「60枚」や「70枚」といった答えが返ってきました。 
 クロマツの場合、1枚の鱗片に2個のタネができます。そのため、タネの数は120~140個ほどになります。しかし、すべてのタネが発芽するわけではなく、発芽率を考えると実際に苗になるのは半分程度の60~70本ほどになります。

松ぼっくりのツリーに色付けする生徒さん

松ぼっくりのツリーに色付け

 続いては、morinosから持参したアカマツの松ぼっくりを使った「松ぼっくりツリーづくり」です。 
  アカマツの松ぼっくりとリョウブの円盤(枝の輪切り)を1つずつ手に取り、幹となる部分には学校の校庭で拾った小枝を使いました。

 その後、ピグマックスという水性カラーペンで松ぼっくりに色を付けていきました。リョウブの円盤にも自由に色を付けてもらいました。

各自でオリジナルのツリーを作る生徒さん

オリジナルのツリーを作り

 1年生も2年生も、学校から校庭に降りていく階段に座って、一生懸命色付けしました。  
 松ぼっくりを何種類もの色で塗る子や、使う色を限定してリョウブの円盤をきれいに塗りつぶす子など、それぞれのこだわりが見られ、さまざまな作品が出来上がりました。

作品を手に記念撮影

作品を手に記念撮影

 全員の作品ができあがったところで、作品を手に記念撮影を行いました。

 最後に児童のみなさんに感想を聞くと、「ふだんはあまり気にしていない草や木の葉について勉強できて良かった」、「松ぼっくりについて知ることができて良かった」、「自分だけのクリスマスツリーができて良かった」などの声を聞くことができました。

 以上、報告はJIRIこと川尻秀樹でした。

 

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