木のカレー皿をつくろう!~くらしで木を感じるクラフト~

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今回、1日かけてクリの木でカレー皿を作りました。このプログラムは森林文化アカデミーの学生である根上が講師として授業の一環で実施し、4名の方に参加頂きました。


まずは、数日前に丸太から挽いたばかりの厚さ3cmのクリの木の板を削り馬に据え付けた台に固定。ちょうなという刃物で荒堀りをします。皆さん見慣れない刃物に戦々恐々しつつ作業をスタート。ちょうなをマレットで叩き、削っていきます。作業が進むとだんだんコツが掴めてきたようで、生木が気持ちよく削れていきます。

 

2cm程の深さに達すると彫刻刀でのお皿の内側の仕上げに入ります。刃先に向かって曲がりの入った、深さのある曲面を削る事ができる刃物です。今回は生木の為、木の繊維を断ち切るのが、乾燥材に比べコツがいりますが、皆さんそれぞれに感覚に慣れながら作業を進めて頂けました。

次はお皿の輪郭を出していくためにまず、荒くお皿の形を残すようにノコギリで切っていきます。

お皿の裏側のカーブを斧を使ってだいたいの形を出し、輪郭も整えます。

お皿の裏側のカーブを南京鉋と呼ぶ、両手で持つ小型の鉋で仕上げていきます。どんどんお皿になっていきます。

最後にナイフを使ってお皿の輪郭・外周部分を整え、完成です!

サンディングは生木のままだとうまく研磨できませんので、サンディングペーパーをお渡してご自宅で乾燥後にやって頂きます。そのやり方と家庭にある食用油での塗装、メンテナンスについて説明をさせて頂きました。

 

今回は日本人のくらしに縄文時代から共にある事が多かった水に強いクリの木を使いお皿を作りました。参加された方々のくらしでどんな形ででも役に立てばと思います。


アンケートやワークショップ後の言葉からも皆さんよりお皿が完成できとても満足であった事を聞けてほっと一安心しました。また、一番多かったのが、色々な道具を使えて楽しかったというもの。ちょうな、彫刻刀、斧、ノコごり、南京鉋、ナイフと道具の多さについては大丈夫か?とも思っていましたが、楽しんで完成させて頂け良かったです。プログラムとしては初回で不安もありましたが、皆さんの笑顔で実施してよかったと思えました。

頂いた感想、意見をもとに、今後も更に充実したプログラムにしていきたいと思います。

 

岐阜県立森林文化アカデミー クリエーター科 木工専攻2年 根上 拓

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