夜の森で横になって星空を眺めながら、ピアノ演奏を聴く。想像しただけでワクワクする「星空ピアノ＆ごろ寝」。
昨年度は雨天のため室内で実施しましたが、2年ぶりにmorinosひろばで開催することができました。
定員の4倍を超える応募をいただき、抽選で当選した14組42名が一夜限りの森の音楽会を楽しみました。

ゲストは昨年に引き続き、ピアニストの山口佳子さん。これまでの経験を踏まえ定番曲から新たに加えた曲など、合計13曲を演奏していただきました。

開始直後はまだ日没直後で明るかったのですが、演奏が進むにつれて徐々に薄暗くなっていきました。
冒頭のアナウンスで、「寝転んだり、手拍子をたたいたり、歌ったりと自由に楽しんでください。」と伝えていたので、普段のピアノコンサートでは「黙って、静かに、座って聴く」という常識を外してもらいました。

そのため、最初から芝生の上にシートを敷いて寝ながら聴く人や、アップテンポの曲で踊りだす子どもがいるなど、会場は終始リラックスした雰囲気でそれぞれのスタイルで演奏を楽しみました。

前半終了の頃には晴れて星が見え始め、「夏の大三角」や「カシオペア座」など、比較的分かりやすい星座のミニ解説も行いました。
終了時には冒頭からは想像できないほど、たくさんの星が頭上に輝いており、一夜限りの森のスペシャルコンサートは終了しました。

山口さんも「屋外で、しかも星空の下、演奏できてとても楽しかった。皆さんにも楽しんでもらえたようで嬉しいです。」とのコメントをいただきました。

夜の森の楽しみ方の１つとして、この「星空ピアノ＆ごろ寝」が他でも行われることを願っています。

【参加者の声】※アンケートより抜粋
・子どもも、歌ったり踊ったりしていて、自分なりに表現しながら楽しんでいました。子育て中だと、あの時間に外に出る事も難しいので、子どもと一緒に楽しめるイベントを開催してくださり、感謝しています。ピアノの音だけでなく、少しずつ増えてくる星や木の匂いや心地よく吹く風の全てが、とても贅沢な時間でした。
・空の表情が変わって行く中で、馴染みのある曲がじんわり心に染み込んでいく様がよかったです。天井がないコンサートステキでした。
・自由な楽しみ方をして良いと事前にアナウンス頂いたのが非常に配慮いただいているなと感じました。

報告者：大武圭介（ウォーリー）NPO法人ホールアース自然学校