水生生物の謎と科学の視点から深まる「地元の川」への誇り ~七宗小学校4年生への出前授業~
開催した日:
【2度の延期を経て、待ちに待った川の学習へ】
悪天候による2度の延期を乗り越え、七宗小学校4年生への出前授業が無事に実施できました。
今回は、気温や川の水温低下が懸念されたため、前週のうちに子どもたちが地元・神渕川(中切橋付近)で事前に水生生物探しを行い、グループごとに目当てを立てて事前学習を進めていました。教室には、「自分たちの川の姿をもっと知りたい!」という子どもたちのワクワクした熱気が満ちていました。
とは言うものの、この日も雨。教室内での学習と、雨の様子を見ながら川へ出かけて水質確認をすることとしました。

雨の七宗小学校
【いざ本番!モニターに広がる水生昆虫の不思議】
当日はまず児童たちがグループごとに事前学習の成果を発表することからスタートしました。

採取した水生生物を説明
環境省の水質指標表を活用し、自分たちで採取した生物から、「神渕川の水はきっと綺麗なはずだ」と見当をつけていた子どもたち。教室の大画面モニターやタブレットを活用し、ヘビトンボやヤマトンボ・カワトンボのヤゴ、ナガレトビケラなどの成長した姿や成虫の写真をみんなで観察・確認しました。児童たちの同定はほぼ正解で、同定が難しい魚の「同定の仕方」だけを伝えました。
【問いから生まれた深まり:「なぜカワゲラは綺麗な川にしか棲めないの?」】
観察の後は、スタッフからの問いかけを通した探求の時間です。
- 「カゲロウとカワゲラの違いは何かな?」(答え:エラの位置や形)
- 「カワゲラはエラが少ないとどうなると思う?」(答え:体内に空気・酸素を取り入れにくい)
- 「川の上流と下流では、水に含まれる酸素の量はどう違うだろう?」

なぜカワゲラなのか?
「上流は、滝があり水が泡立つ場所が多くて空気が混ざりやすい!」「水温が低い方が酸素がたくさん溶けるんだ!」といったやり取りを通して、「なぜカワゲラがきれいな水質の指標になるのか」という理由を、体の構造と川の環境のつながりから子どもたちは会話の中から解き明かしていきました。
【科学的な検証:PACテストで確かめる神渕川のきれいさ】
幸い午前中からの雨も小ぶりとなりましたので、「本当に神渕川の水は綺麗なのかな?」という疑問を科学的に確かめるため、汲んできた神渕川の水を使ってPACテスト(pH測定)に挑戦しました。

PACテスト
測定結果は概ねpH7.0(中性)を示し、神渕川の水質が良好であることが証明されました。一方で、あるチームではpH6.5という数値が出たことから、「指の汚れや皮脂が付くことでも数値が変化する」という、実験ならではのリアルな発見にもつながりました。
【子どもたちの変化と気づき:地域の川を守り、伝える主体へ】
体験を振り返るシェアリングでは、子どもたちから生きものや環境に対する主体的な言葉が出ました。
- 「水生生物が成長して成虫になる姿がよく分かって良かった」
- 「川にゴミを捨てない。落ちていたら自分で拾う」
- 「神渕川のきれいさや大切さを、他の人たちにも伝えていきたい」

皆の意見はどう?
ただ生物の名前を覚えるだけでなく、生きものの生態や水質判定を通して、自分たちが暮らす地域の豊かな森林や生活が川の美しさを支えていることを実感してくれたようです。
【未来へつなぐ:学びを地域へ発信するために】
実は、今回のプロジェクトはここで終わりではありません。子どもたちは今回の体験と発見をベースに、さらに学びを深め、年度末に向けて地域の方々へ成果を発表する取り組みを進めていきます。
自分たちの手で調べ、確かめた神渕川への誇りと愛着が、子どもたちの言葉を通して地域全体へと広がっていくのが今から楽しみです。
報告者:小川カツオ/森の知恵共創共同事業体
開館時間:10:00 〜16:00
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
電話番号:0575-35-3883 / FAX:0575-35-2529
Address : 88 SODAI, MINO-SHI, GIFU-KEN, ZIP #501-3714 JAPAN
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529



