はだしのトレイルづくり、計25回目(今年度4回目)
開催した日:
モリノスの『はだしのトレイル』づくり
今回で合計25回目、今年度4回目のトレイルづくりを報告します。
山梨県清里から毎月来てくださる金子 潤さんの指導の下、今回も約8名の有志でトレイルの改修と丸太新規施工を実施しました。
講座の始まりは「裸足の測定」からです。
フローリングの筋目に合わせて定規を置き、その定規をまたぐように立って、スマホで撮影します。これを裸足で歩きに行く前と、歩き終わってからの2回撮影します。
足の測定が終わったら本日の作業内容の確認。
そして金子さんが見つけて来られた「菌根菌の栄養の動き(蛍光顕微鏡映像)」を見学し、「こうした菌根菌が繁殖する林内に変革させたいよね」などと話をしました。
前回までに完成させたトレイルを裸足で歩き、どこが良くて、どこを改修すべきか、自分たちの足の裏感覚で確かめて作業ポイントを確認し合いました。
清水建設に作成してもらったモリノス前の芝生広場のトレイルを通って、2回目の足裏測定に向かいます。
意外にも森の中を歩くよりも、この炎天下のトレイルを歩く方が足の裏も太陽に照らされた背中も過酷です。
さて、これから本日の作業です。
まずは菌根菌や腐朽菌の繁殖している落葉層をかき集めました。必要な落葉層を集め過ぎると、その場も栄養分が減ってしまうので、落葉層を取り過ぎないように注意しながら麻袋に積めて運びました。
トレイルのうち、前回までの土壌改良が不十分な部分、粘土質土壌によって不透水層がある部分を見極めて、前者には腐葉土を施し、後者はハンドスコップで粘土層を除去した部分に小枝や石、腐葉土を混入しました。
周辺の林地にはコナラなどと共生する菌根菌「ヤマドリタケモドキ」がありました。
こうしたキノコが生えてくれれば、コナラ類も元気になるはずです。もっと多くの菌根菌が繁殖することを願うばかりです。
今回の改修ポイントは土壌改良、表面流を抑制するしがらみ、側溝への枝葉施工、近自然工法丸太の設置です。
しがらみづくりといえば、森林文化アカデミーの華ちゃんの出番です。
新しいしがらみを設置することで、豪雨による表面流亡を抑制します。
近自然工法でトレイルを作り直すため、金子さんが丸太の配置を再検討中。
一度並べた丸太を、再び取り外したりして、試行錯誤の連続です。少しでも気持ちよく歩け、かつ森林にとっても良い条件は何かを探りながらの作業が続きます。
作業は午後3時で終了なので、その前に参加者同士でトレイルを歩いて再確認です。
作業中はいていた靴を脱いで、裸足で確認することで、今日の作業を振り返ります。みな気持ち良い足裏感覚に満足していました。
今回のトレイルづくり、愛知県や大垣市、揖斐川町からの参加者も含めて、合計8名ほどが汗を流してお手伝いして下さいました。
今回の改修で周回コースは相当いい感じなりました。
次回は9月です。8月は暑すぎるので1ヶ月先に実施する予定です。どうぞみなさまご参加ください。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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