おとなと子どもの里山ナイフ教室『小枝を削ってサンタと小人を作ろう』
開催した日:
11月6日に、関市の岐阜県百年公園で、今年最後のナイフ教室を開催しました。
今回は枝を削って、サンタクロース作りにチャレンジしました。
この日、使った材料はスダジイとサクラの枝です。
この木の枝は当日、参加者の皆さんといっしょに公園の森を手入れする形で切り出しました。
この活動では、毎回、小径木を間伐する形で森の手入れをしながら材料に使っていましたが、前回より高枝鋸も使って、枝の重なったところや絡んだ部分を切って使うことも始めました。
ただ、小枝とはいえ雑な切り方をしてしまうとそこから木は枯れこんでしまうこともあります。どの位置にノコギリを入れて切ったらよいか?なぜ、そこを切らないといけないのか?そんな解説もしながら、枝の整理をしてみました。
参加者の皆さんと枝を切って戻ってきたら、さっそくサンタクロース作りのスタートです!
まずは小枝を見ながら、どんな形のサンタさんを作るのかイメージを膨らませます。
こうだ!というのが決まったら、目印のテープを貼って、ナイフで削る場所の目印を作ります。
ひととおりの説明を聞いたら、それぞれに作業スタートです。
削り台とナイフを準備して、木の皮を削っていきます。
里山ナイフ教室では、おとなも子どももそれぞれに自分の作品を作ってもらいます。当初は子ども達の手元を心配してみていた保護者の方も、次第に自分の作品作りに集中していきます。
サンタクロースの「ひげ」「かお」「帽子」を削りだしていきます。
ちょっとずつ、自分のペースで子ども達も削っていきます。
今回は、ちょうど前日に森林文化アカデミーの実習でブナの木を間伐する実習があり、そこで切ったブナの枝も材料に持っていきました。
ブナの枝はちょっと固めでしたが、削った面は白くて、きれいな表情の木でした。
形が削り終わったら、帽子に色を塗ってー
削るラインの目印にしていたテープをはがして・・
完成です!
基本的なサンタクロースの形がつかめたら、あとは皆さんそれぞれに
ひげを削って作りこんだり、帽子の上を丸く飾り削りをしてみたり
皆さん楽しみながら、作るのに没頭する時間になりました。
ご参加頂いた方からは
「子ども達がそれぞれにこだわって作って楽しかったです。ナイフ使いも上手になってきました。」
「木を削る感じが好きです。可愛いサンタが完成しました。」
「前回参加した時よりも工程が増えて娘ができるか心配でしたが完成できて、とても嬉しそうでした」
「自分が1番楽しんじゃいました!(親子連れで参加されたお父さんより)」
など、ナイフ教室をはじめようと決めたときに「こうなって欲しいなぁ」と思っていたことが実現したようなコメントをたくさん頂くことができました。
12月から3月まで屋外はとても寒くなるので、おとなと子どもの里山ナイフ教室はお休みになります。
また来年度は新しいアイテム、新しい取り組みで、たくさんの人にナイフクラフトを楽しんでもらったり、森に遊びに行くきっかけ作りをしていきたいなと思っています。約半年の間、毎月行ってきた「おとなとこどもの里山ナイフ教室」にご参加頂いた皆さま、ありがとうございました!また来年もぜひ遊びに来てください。
報告者:前野 健(岐阜県立森林文化アカデミー・講師)
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529