教員プログラム「森の探偵!?―猟師と歩いて野生動物さがし」を実施しました

開催した日:

猟師の視点から森や野生動物に関心を持ってもらおうと、親子向けの体験を実施しました。
当初8月8日と22日の2回連続で実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて8月22日のみ、1回に短縮して実施しました。
4家族・12名が参加しました。

新津講師

講師は森林文化アカデミーの新津裕さん。
狩猟免許を持ち、林業の基礎的な技術と森林空間の活用、森林獣害対策を主軸に活動しています。

今回は、1)猟師・野生動物とは?、2)森で野生動物の痕跡探し、3)センサーカメラの設置、4)猟師の道具紹介の4パートで実施しました。
最初に猟師や野生動物について基本的なレクチャーがあり、シカやイノシシといった動物の足跡の特徴と見分け方を教えてもらいました。
実際にイノシシの脚はく製を砂に押し付けて、足跡の特徴がどのようなものか確認しました。

猟師とはの説明風景

イノシシの足跡 足跡を調べてみよう シカのはく製を触ってみよう

果たして森の中で動物の足跡は見つけられるでしょうか。
出発前に森の中にいるシカやカモシカのはく製に触れ、色や大きさを確認してからいよいよ出発です。

森を歩いていると、ところどころに「けもの道」と呼ばれる動物の踏み跡を見つけました。
また、道端にフンが落ちており、図鑑で調べてみるとどうやらサルの可能性が。
野生動物の姿を見ることは難しいけど、足跡やフン、食痕は注意すればいろいろ見つけられます。

森の中で動物痕跡さがし けものみちを見つけた 動物のフンから痕跡探し 

野生動物の動きが少し想像できるようになった後、いよいよセンサーカメラを設置します。
けもの道を想定しながら、カメラに映像が映るように場所を調整しました。
果たして何か映るでしょうか。
(本来、講座2日目にチェックする予定でしたが、今回は後日スタッフがカメラをチェックすることにします。)

センサーカメラの取り付け センサーカメラの取り付け けものみちを見つけた

室内に戻った後は、猟師の道具紹介ということで、「箱罠」と「くくり罠」の実物を紹介してもらいました。
罠は動物の通り道に気づかれないように仕掛けることが大切です。
野生動物と人間の知恵比べなんですね。
子どもたちからは
「違う動物がかかったらどうするの?」
といった鋭い質問も出て、最後まで熱心なやり取りが続きました。

箱罠の紹介 くくり罠の紹介

「森の探偵になろう」と銘打って行った今回のプログラム。
親子それぞれが、野生動物を通じて森の見方が変わるきっかけとなりました。

【参加者の声】※アンケートより
・子どもたちは「森の中にカメラを設置できたこと」や「罠について仕組みや種類を詳しく聞けたこと」がとても楽しかったそうです。朝、起きて「何か映ったかな」「シカダンス♪シカダンス♪」とウキウキワクワクが続いております。
・普段歩いている森が、より楽しく、興味深くなる内容でした。今後、森の中で見つけた場合に注意できるので、実際の罠を見せてもらえたのも良かったです。

報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース研究所

 

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