安全な樹上作業のためのBasic Arborist Training Course-2(BAT-2)

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 Basic Arborist Training Course-2BAT-2) 安全な樹上作業のためのアーボリストへの道

参加者全員で集合写真

 

 Light Pruning and Rigging (軽い剪定とリギング作業)の基本を学ぶBAT-2は、昨日までのBAT-1に引き続いて、ATIArborist® Training Instituteと共催した「樹上作業のためのアーボリストトレーニング」と共同で開催する研修です。本日の参加者は全国各地から18名、指導者は近藤トレーナー、宇治田トレーナー、後町トレーナー、藤岡さん、梅岡さん、下西さん、そしてJIRIトレーナーです。

 最初に軽い剪定枝切りの方法と、リギング作業で用いるギア類について説明を受けました。

 BAT-2で学ぶRigging(リギング)はどれほど、危険な仕事であるのか説明を受けながら、「安全に作業する」ため に何を学ぶべきかを再確認します。

 後町トレーナーが、カウヒッチ&ベターハーフについて実践指導しています。

カウヒッチを指導する後町トレーナー

 

 ロワリング・デバイスの取り付けに使うカウヒッチ&ベターハーフ、ティンバーヒッチなどもチェックされます。カウヒッチはスリングが長くないと使えないが、どの方向でもロープを曳くことができる。ティンバーヒッチはスリングが短くても使えるが、ロープを曳く方向が決まってしまう。

 藤岡さんも、ロワリングデバイスの付け方としてカウヒッチとティンバーヒッチを指導しています。

ロワリングデバイスの付け方を指導する藤岡さん

 本日の主な内容は

①想定通りの枝おろし Limb Removalとは

②適確な受け口の向きとカッテイング手順について

③高度なハンドソーテクニックの必要性

④リギングRigging に関する「力学」の基本的理解

⑤リギングロープ各種 ロープ特性と役割の理解

⑥各種スリング類の特性の理解と選択

⑦各種コネクティング リンクス等の使い分け

⑧各種フリクション コントロール デバイスとブロック 特性の理解と選択

⑨ポータラップやリガー、RC-1000RC2001フローティングやボラードの特徴

⑩ライトリギングの基本セッティング 実践訓練

⑪リギング作業に必要な各種ノットの実践訓練

宇治田トレーナーによる解説

 リギングに必要なロワリングデバイスについて、フローティングとボラードについて説明を受けました。

 リギングブロックなどには最小破断強度(最低破断荷重:ミニマムブレイキングストレングス:MBS)は記入してあります。ちなみに平均破断荷重はABSと示されています。

また運用強度WLL Working Load Limit)も記載されていますが、これは安全マージンを含んだ絶対大丈夫な数値です。

 今回使用したリグングブロックはMBS100KNで、WLL20KNとなっており安全係数がMBS1/5となっています。枝を吊り下げるなら動荷重になるので、更に安全率を10とすると200kgの重さの枝しか吊れないことになります。

ロワリングデバイスであるボラードの説明

 

 24KNのカラビナですが、安全率を10とすると、使用荷重は2.4KNとなります。

 (使用荷重)×(安全率)=(破断荷重) 100kgf(1kN)× 5= 500kgf(5kN)

 (破断荷重)÷(安全率)=(使用荷重) 500kgf(5KN)÷ 5=100kgf(1kN)

 一方、人間を吊るすときには、物を吊るすときより安全マージンをとらなくてはいけないとの思想から、安全率=10とするのが一般的であり、各種の法、規格でそのように定められています。

リギングの説明をする宇治田トレーナー

 

 枝を持ち上げたり、引っ張ったりと、ライトリギングで利用する「カラビナ+プーリー+プルージックコード」の単純な方法と利点欠点、「テンションプーリー」の使い方、そして「フィドルブロックによる5倍力システム」について解説を受けました。

フィドルブロックの使い方を習う

 グランドワーカーの役割と重要性の理解、事前のグランドデザイン及びチーム連携とコールの重要性、ライトリギング ロープリギング基本作業 実践訓練(バットタイとチップタイ)、樹上でLight Pruning and Riggingを模擬して様々な手法を学びました。

ボラード操作を学ぶ

 

 次に、枝下ろしの チップタイTip Tying)とバットタイButt Tying)についてストラップ利用やバランサー利用、ロワリングデバイスのうちボラードタイプの説明では宇治田さんがロードの役割を兼ねながら、操作のアドバイスをしました。

  バランシィングの作り方も、いくつも紹介されました。

バランシィングについての解説

 樹上でのポジショニング、クライミングロープとリギングロープの位置関係、リギングロープで吊った荷重物によるデス・トライアングルなど、学ぶことはたくさんあります。

 

7グループに分かれて各自練習

 実際に受講生が設定したリギングを、宇治田さんと近藤さん、後町さん、藤岡さん、梅岡さんが修正しながら、状況に応じて どのように配置するのか? 何に注意して配置するのかを樹上で説明していきます。

 障害物となる建物の屋根部分と、下ろすべき枝の位置関係、危険性をどのように考えるべきか、樹上作業する人の「安全確保」のために、どのようなポジショニングを考えるべきかを的確な説明を受けました。

アンカーやブロックの取り付け位置について協議する

 そして、本日の参加者18名とスタッフ7名(写真を撮っている下西さん加えて)、記念撮影です。

最後に「Tree !」と言って記念撮影

 本日はみなさま、ご苦労様でした。

 明日以降、素晴らしい樹木を残すための「安全な樹上作業」が始まること、願っています。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。明日は、BAT-3Aです。ご期待下さい。

樹上作業のためのアーボリストトレーニング BAT-1

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