森林総合教育センター センターハウス丸太柱の加工

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2020年に森林文化アカデミーにオープンする森林総合教育センター(仮称)では、現在センターハウス建築の真最中です。

センターハウスはオリンピックで使われる新国立競技場の設計をした隈研吾氏の指導により、アカデミーの木造建築専攻の学生が基本設計を作成したもので、ヒノキ丸太のV字の柱が非常に印象的なつくりになっています。基本設計、詳細設計、施工中のアドバイスと、アカデミーの木造建築の先生方が力を注いでいます。

今回は、今年5月に伐採に先立って立木のまま乾燥させる「梶本式立木乾燥法」を指導いただいた梶本先生、アカデミー教員杉本先生とともに、建築工事を受注された(株)澤崎建設さんの工場でヒノキ丸太の加工作業を見せてもらいに行きました。

伐採した木を加工場まで確認に来るのはほとんどないこと、と梶本先生(左)

 

丸太のV字柱は、今年7月末から8月にかけて林業専攻の学生や職員が森林文化アカデミー演習林から伐採・搬出したものを使用します。アカデミー演習林で育った木を森林総合教育センター(仮称)のセンターハウスに使うことができるとは、なんともステキな話です。

伐採・搬出の様子はこちら↓。暑い中の作業で、しかも長尺のヒノキでした。伐採も大変でしたが、搬出もとても苦労されていました。本当にお疲れ様でした。

【大径木伐倒・集材プロジェクト授業(伐倒編)】

【大径木伐倒・集材プロジェクト授業(集材編)】

 

丸太は、建築工事を受注された(株)澤崎建設さんの工場で自社大工さんの手によって行われています。この加工の複雑なこと。大工さんからは「丸太柱が平面でも立面でも斜めになっているうえに、1本1本の丸太の形状が微妙に違う。一筋縄ではいかない。とにかく墨付けまでが一苦労。でも、大工としての腕の見せ所だと思うよ」との感想をいただきました。

【クレーンで丸太を釣り、設計通りの角度に傾け、レーザーで中心を出す墨付け作業】

 

【墨付けに併せて慎重に加工】

 

【複雑な加工をほどこされた丸太。仕上げ前ですが、木目が非常にきれいです。隠れる部分なのがもったいないくらいですね。】

 

「梶本式立木乾燥法」の梶本先生からは、「よく乾いている。夏に伐採しているのに背割がほとんど開いていない。これなら建築後の変形も少ないだろう」というお言葉をいただきました。

【丸太の状況を確認する梶本先生、杉本先生】

センターハウスの完成が楽しみです。

多くの方がワクワクした気持ちで訪れてくれることを願っています。

(森林文化アカデミー 鈴木)

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