明和幼稚園の森のじかん~遊びに終わりはない~

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morinosの「森のじかん」(出前型)は、子どもたちの主体性を引き出す森での活動を、園の環境に合わせて展開しています。

今回は、多治見市にある明和幼稚園の裏にある「わんぱく山」を舞台に、年少から年長までの子どもたちと、自然の心地よさ、発見の面白さ、そして道具を使うことに挑戦しました。

わんぱく山の入り口へ

わんぱく山の入り口へ

活動は、まずは五感をフルに使うウォーミングアップからスタートです。まずは立ち止まり、温かい日差しを肌で感じ、そして冷たい地面や、ゴツゴツした木の幹を触り比べます。

大地に触れる

大地に触れる

五感を研ぎ澄ます

五感を研ぎ澄ます

「木はあったかいね!」「土はふかふか!」など、全身を使って森の感触を受け止めます。目を閉じ、耳を澄まして、わんぱく山から聞こえる音を探しました。「遠くで鳥が鳴いてる!」「風が葉っぱを揺らしてる音がする!」と、子どもたちの「聴く力」が研ぎ澄まされます。その後、足元にある葉っぱを手に取り、その大きさ、色、形、手触りを徹底的に比較。「こんなに違うんだ!」という驚きがひろがりました。

五感のスイッチが入ったところで、いよいよ活動のハイライトである秘密基地づくりに挑戦。今回は、秘密基地をつくるための「技術」として、鋸(のこぎり)の安全な使い方と、丸太を固定するための簡単なひもの結び方をデモンストレーションしました。

これ、使えそう!

これ、使えそう!

木を切るって大変

木を切るって大変

基地づくりはまず、材料集めからスタート。秘密基地の骨組みとなる大きな枝、太い枝、そして壁を覆うための色とりどりの細い枝や葉っぱを、みんなで運びます。特に大きな枝は「うんとこしょ、どっこいしょ!」と力を合わせる姿が見られ、異年齢間の協力の楽しさを体験しました。

子どもも大人もごちゃ混ぜになって運ぶ

子どもも大人もごちゃ混ぜになって運ぶ

「どんな形がいい?」という問いかけに、「三角がいい!」という声が上がり、みんなでひもを結びながら三角屋根の形をつくり上げました。一通り形は完成しましたが、子どもたちからは「まだ外から見えちゃう!葉っぱで隠し大(おお)にしよう!」という声が上がり、後日の活動で続きをやることに。子どもたちも先生方も、次の展開への期待で胸いっぱいの様子でした。

試行錯誤しながら形作っていく

試行錯誤しながら形作っていく

私たちは、子どもたちが自ら課題を見つけ、解決するプロセスを優先するため、安全を確保しながら見守ることに徹しました。最初、少し不安げだった先生方も、子どもたちの熱中する姿を見て「ここはこうするのはどう?」と積極的にアイデアを出すなど、活動がさらに盛り上がりました。

まだ未完成の秘密基地は、子どもたちにとっての最高の宿題であり、わんぱく山へと向かう強い動機付けとなることでしょう。今回の「森のじかん」で得た、自然素材を活かすアイデアは、この後も園での日常的な遊びの中で、さらなる探求と発展へと繋がっていくはずです。

森の中では藤ヅルもブランコになっちゃう

森の中ではフジヅルもブランコになっちゃう

今日のわんぱく山で心に残ったことは何かな?

今日のわんぱく山で心に残ったことは何かな?

明和幼稚園のみなさん、素晴らしい時間を本当にありがとうございました!

以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。

 

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