清水建設株式会社と森林文化アカデミーとの連携協定のもと、2020年から毎年続けている
新入社員研修（名古屋支店）を今年も実施しました。

当初は森林空間を活用した宿泊型研修を計画していたものの、コロナの影響で
やむなく1日型の研修に変更し、2020年〜2022年と、1日の中にぎゅ〜っと詰め込んで
毎年やれるだけのことをやってきました。

＊興味のある方は、１回目の研修の様子「morinosチャンネル（動画）」をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=9v1UDPyGFUg&list=PL8rgYiYMrGkUfq3gDhSCFYTe6_FQs4MQO&index=3

そして、昨年度からやっとのことで当初の計画通りの宿泊型（1泊2日）を実施できるよう
になり、今年は宿泊型になってから２回目になります。

集まった23名の新入社員の方たちはやや緊張した様子。３〜４つの異なるセクションから
集まっているため、まだお互いに話をしたことがない人も多くいました。

まずはフラットな空間となるよう円の形で座り、研修に対する互いの思いや、今の気持ち
を共有するチェックインから始まります。

その後、清水建設さんとのコラボで生まれた「はだしの広場」と「はだしの森」を足の裏
で体験しながら五感を開きました。その後は五感と体を使って違いを知り合うアクティビティや、
お互いの幼少期の自然体験について語り合うゆったりとした時間を過ごしました。

地元の美味しいお弁当を食べたあとは、アメリカで体系だてられたチームビルディング
のためのプログラム「プロジェクト・アドベンチャー(PA）」の中から、仲間と自分
を信じて挑戦するアクティビティを体験してもらいました。

夕方までじっくりと体験したあとは、いよいよ夕食づくり。４つの班に分かれ、ランダムに
用意された食材を使って、何をどうやって作るかを仲間と相談しながら作りました。
朝はちょっぴり緊張していたみなさんも、この頃には、だいぶお互い打ち解け、
おしゃべりしながら楽しそうに料理をする姿や、夕食作りを通してひとりひとりがつながりはじめ
大きな家族になっていく様子が印象的でした。

2日目は、チームで協力して１本の竹を伐倒＆運び出し、それを使った「今まで見たこともない
ようなウルトラ流しそうめん台」を制限時間内に作るというプログラム！？

同じ屋根の下で同じ釜の飯を食べた仲間同士、互いの違いを認め合いながら、今自分がこの
チームにどう貢献できるかを常に考えながら竹を切り出したり、互いに自由な発想のアイデアを
出し合ったりしながら１つのものを真剣に作り出す姿がとても素敵でした。

実はこのプログラム、アカデミーの森林環境教育の2年生、ろみひーこと北倉裕美さんに彼女の
課題研究の実践の場として企画と指導をお願いしました。清水建設の新入社員さんと共に、
成長し合える大変良い機会となったようです。

各チームとも、とてもユニークな流しそうめん台を完成させたあとは、みんなでお昼ごはん。
自作流しそうめん台で食べるそうめんは格別だったんでしょうね。皆さん本当にいい顔してました。

最後はまた円になって2日間の体験をふりかえり。それぞれの仕事現場で役に立つことを今回の
2日間の研修のなかで見つけることができたのか、そして明日から（今日から）できることは
一体何かについてシェアしてもらいました。

コミュニケーションやつながりの大切さ、行動力や仲間との協働、自分自身の発見など様々な
気づきがあったようです。新入社員の皆さん、お疲れ様でした。そしてまたいつか森に遊びに
来てください。

なんちゃって先生　萩原ナバ裕作