~探検しよう、林の中まで~みぞはた保育園『森の出前体験』

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今回の『森の出前体験』では、岐阜市のみぞはた保育園にお邪魔しました。自然に目を向けられるようになってほしいという先生方の要望を受け、年中児・年長児と一緒に梅林公園におさんぽに行きました。

梅の名所として知られる梅林公園ですが、奥の方にはこんもりと木が茂っている場所があるんです。そこで、自然遊びを満喫しました。

まずは葉っぱを使ってジャンケン。ひろばの周りにある葉っぱを1人3枚拾い集めたところで、ジャンケンする葉っぱのテーマを伝えます。第1回戦は…「丸い葉っぱ!」子どもたちは、自分が持っている葉っぱの中から、テーマに合う葉っぱを1枚準備します。

「ぼくのはこれ、私のこれ」と見せ合うと、他の子や先生たちも「どれどれ?なになに?」と集まってきて、それをみんなで観察することに。どの葉っぱがテーマに近いか、話し合って決めました。模様がある葉っぱ、においがある葉っぱとテーマを変えてジャンケン勝負をしていきました。

次は虫探し!プラスチックのカップとミニ下敷きで虫捕りセットのできあがり♪直接虫にさわることがちょっと苦手だな~という子も、これなら安心です。

地面、葉っぱの裏、木の幹といろんな場所を一生懸命探します。虫を追って走り回る子ども達はとても集中していました。

それぞれ捕まえた虫を台に乗せて、”むしむし博物館”の完成。ダンゴムシ、テントウムシ、ミミズ、アリ、、、みんなで観察しました。これってなんていう虫だろう?と図鑑で調べる姿も。遊びも学びも子どもにとっては同じです。

最後は自然物を使ったぬり絵に挑戦。葉っぱをこすって紙に色を移していきます。

実は3週間ほど前に梅林公園を訪れた時はクワの実があったり、花が咲いていたりして、さまざまな色がありましたが、なんと実や花の時期が終わっちゃっていたんです。同じような色ばかりになってしまうかなと思っていると、ある子が枯れ枝をこすり始め、茶色を作っていました。また別の子は赤い色の石を見つけ、これで赤色になるかなぁ?とこすっていました。

子どもたちが自ら考え、遊びを作り出す姿が現れていて驚きました。

自然の中では、偶然の出会いや偶発的な発見があります。子どもたちそれぞれの興味を満たすものがたくさんあることを実感しました。そうこうしている内に、あっという間に帰る時間に。「まだ帰りたくないよ」という声もあり、今日のおさんぽが子ども達にとって、とても充実した時間になったのだと嬉しく思います。

大人にとって今日のおさんぽの内容は「知っている場所、ただの葉っぱ、そこらへんにいる虫」かもしれません。でも、子どもたちにとっては初めてだったり、不思議だったり、とても興味をひく体験なのです。子どもたちが「自然の中っておもしろい!」と感じられるような”出会い”ができるかは、私たち大人が自然にどう関わるかに大きく左右されると思っています。大人にこそ、センス・オブ・ワンダーって必要なのではないかと感じた1日でした。

 

※センス・オブ・ワンダー:生涯消えることのない「神秘さや不思議さに目を見はる感性」、自然の中で「(子どもにとって)きれいなもの、新しいもの、未知なものに触れて感動したり、不思議だなと思ったりする感性」アメリカの生物学者レイチェルカーソンが提唱した。

 

以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。

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