きたこども園で『森の出前体験』!

開催した日:

 身近に豊かな森や自然があるけれど、それに触れる機会が少なくなってきている今、「自然の中でどう過ごしたらいいのだろう?」と思案する学校やこども園に対し、森林総合教育センターmorinosでは『森の出前体験』を提供しています。


 今回は下呂市萩原町のきたこども園から、「身近な場所で自然遊びを体験したい」という依頼を受け、こども園が『もりのようちえん』と名づけて活動している山際の場所で、年長児18名と「葉っぱ」を中心とした体験活動をしてきました。

 園を出発して10分ほど歩いたところに『もりのようちえん』があります。

 初めにmorinosスタッフのジリさんから、「この葉っぱは触ると手にブツブツができちゃうからね」「この植物にはトゲがあるから、触ると痛いよ」等と、実物を見ながらこの森の中にある危険な植物について教わりました。

 

 「触っても良い葉っぱかどうか分からない時は大人に聞いてね」と約束してから、【葉っぱで音鳴らし】をするための葉を探しました。

 

 どの葉っぱを選ぼうか悩んだり、どうやったら音が出るか試行錯誤したりする姿がありました。葉を引っ張って破る音、パタパタと振って出す音、叩いて鳴らす音、口で吹いて鳴らす音、いろんな音を見つけました。

 

 次に行ったのは【葉っぱジャンケン】です。
 1人3枚の好きな葉っぱを取ってきて、「大きい葉っぱ」「自分にとってきれいな色の葉っぱ」等のお題に合わせて1枚を選び、せーので全員で見せ合ってチャンピオンを決めます。

 この時に葉っぱの形や色合い、匂いなどに目を向けることで、自然の不思議に気づく感覚が養われます。 

 自分が持っている葉っぱと友達が持ってきた葉っぱを見比べて、「僕の方が丸い!」「私のはきいろ」「先生のは模様があるね」等、それぞれ大きさ、色、形、においが違うことに気づいたようでした。

 休憩中には葉っぱを使った食べ物についてのクイズに挑戦。
 ホオノキの葉を利用する「朴葉寿司」、サクラの葉の塩漬けを利用する「桜餅」、ヨモギの葉を米粉に混ぜ込んだ下呂市萩原地区の伝統菓子「あねかえし」と見事正解していました。

 最後は【葉っぱのたたき染め】を行いました。

 自分のお気に入りの葉っぱや、園の先生が用意した「下呂市の木」であるモミジの葉を、ハンカチにのせて上からハンマーで叩くと、あら不思議。葉っぱの形と色がハンカチにつくのです。

 最初は恐る恐る使っていたハンマーですが、慣れてくるとリズミカルに叩いて、葉っぱの転写を楽しんでいました。

 葉っぱのたたき染めが完成したので、『森の出前体験』専用の車”morino de van”の前でハンカチを持って集合写真を撮影しました。

 

 その後は、気持ち良い青空の下でのランチタイム。6月10日は「時の記念日」だったので、各自がゆかりご飯の上にウインナーと枝豆で時計を表現して、美味しいおかずとともに昼食を楽しみました。

 昼食を食べた後もまだまだ森で遊びたい様子の子どもたちでしたきっとこれからも『もりのようちえん』を日常的に訪れて、たくさんの思い出を作ってくれることでしょう。

 いつか大人になった時、あぁ、この森でたくさん遊んだな~、自分の生まれ育った場所は自然いっぱいの場所だったんだと思い出してくれることを願っています。

 以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。

  • モリノスfacebookページ
  • モリノスlineページ
  • モリノスYouTubeチャンネル
開館時間:10:00 〜16:00
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
電話番号:0575-35-3883 / FAX:0575-35-2529
Address : 88 SODAI, MINO-SHI, GIFU-KEN, ZIP #501-3714 JAPAN
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529
岐阜県立森林文化アカデミー
ぎふ木遊館
Sustainable Development Goals