やっちゃったよ『野外保育のためのロープワーク研修』

開催した日:

 森林を活用する野外保育ではロープワークを駆使することで、森の利用価値を一層広げることができます。今回は現役の保育関係者、または保育士資格を持ち野外保育を目指す方限定でロープワークの初歩を学んで頂きました。

 今日は突然の積雪などのため、急遽6人のキャンセルがあり、結果11人の参加者で自己紹介から始めました。

まずは自己紹介と目的共有

まずは自己紹介と目的共有

 最初に結束にはノット、ベント、ヒッチの3種類があること学んでもらいました。そしてロープは結び目があると強度が低下すること、例えば8の字結びで強度は75%程度に低下し、クローブヒッチ(巻き結び)は80%程度に、ボウライン(もやい結び)は70%ほどに低下することも学んでもらいました。

 そして①ボウラインノット(Bowline Knot:もやい結び)のポイントや作り方を実践。②クローブヒッチ(Clove Hitch:巻き結び)、③ダブルフィッシャーマンズノット(Double Fisherman’s Knot:テグス結び)を実践。

早速、ロープワークを学び合う参加者

早速、ロープワークを学び合う参加者

 1本のロープがループ状の輪になるように、ダブルフィッシャーマンズノットしていきます。

 このループがあれば多様な利用が可能になることも伝えました。もちろんノットの末端はロープ直径の5倍程度出すことや、ノットのドレスアップが重要なことも学んでもらいました。

ダブルフィッシャーマンズノットをつくる参加者

ダブルフィッシャーマンズノットをつくる参加者

 三角巾や風呂敷で利用する④スクゥェアノット(Square Knot:本結び)、エンドノットとしての⑤フィギュアエイトノット(Figure-eight Knot)などを実践しました。当然それらの応用実践編も学んでもらいました。

何がポイントなのか説明するJIRI

何がポイントなのか説明するJIRI

 ロープを引っ張る時にも利用できる⑥プルージックノット(Prusik Knot)はノットのドレスアップが重要であること、利用するプルージックループの応用編も実践しました。

 また⑦ガースヒッチ(Girth hitch)は取り付け方によって強度が70%になるか、50%になるかについても学んでもらいました。

 

プルージックノットのポイントを説明するJIRI

プルージックノットのポイントを説明するJIRI

 ロープと椅子を利用して、テントやタープの張り綱に利用する⑧トートラインヒッチ(Tautline hitch:自在結び)にも挑戦してもらいました。これは洗濯物を干すのにもいいし、雨が降って来た時にこれを張ってブルーシートを止めるのに役立つことも学んでもらいました。

トートラインヒッチを実践する参加者

トートラインヒッチを実践する参加者

 午後からは、樹上にロープを投げ上げる際に利用する⑨オープンモンキーフィスト(Open Monkey fist)を実践してもらいました。

 モンキーフィストの巻く回数の意味や投げる時のコツなど、それなりのテクニックを利用して投げ上げます。JIRIが簡単に高さ8mほどに投げ上げるのを見てから、全員が4mほどに挑戦してもらいました。

モンキーフィストでロープを投げる参加者

モンキーフィストでロープを投げる参加者

 樹上にロープが掛かっても、目的とした場所でなければその位置から移動させる必要があります。その時に、⑩ロープウォーキング(Rope walking)をしますが、単にロープを振れば良いのではありません。どうしたらよく動くのか、そのコツを会得してもらいました。

ロープウォーキングさせる参加者

ロープウォーキングさせる参加者

 続いて車に荷物を積んだ時に利用する⑪トラッカズヒッチ(Trucker’s hitch)を実践したら、薪のある場所に移動して複数の薪運びを想定したクローブヒッチを実践しました。

 そして薪を利用してブランコの座面を作る時の⑫あぶみ縛りを試みてもらいました。

あぶみ縛りを実践する参加者

あぶみ縛りを実践する参加者

 最後に子どもたちがロープ渡りする長いロープをセッティングために、クローブヒッチやボウラインノットを実践しながら、⑬バタフライノット(Butterfly Knot)でロープを緊張させる方法を学んでもらいました。

 今回学んで頂いたロープワークは実生活でも応用範囲の広いものです。是非、日常で実践して自分のものにして頂きたいものです。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

 

 

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