大矢田小2年生morinosで『秋見つけ』

開催した日:

 美濃市立大矢田小学校2年生が恒例の『秋見つけ!』の一環で、morinosに来てくれました。

本日秋見つけに向かう山を確認する子どもたち

本日秋見つけに向かう山を確認する子どもたち

 今朝は今シーズンはじめて霜が降りたくらい寒かったので、最初に日向でスティックゲームをして体をほぐしました。

 全員がアラカシの棒を持って円陣を組み、そこからスティックゲームを始めました。最初はなかなかうまくいきませんでしたが、6回目にして全員がスティックを落とさず成功しました。1つ成功したので、次のチャレンジも行い、最後はスティック立てにも挑戦しましたが、これはなかなかうまくいきませんでした。

スティックゲームする子どもたち

スティックゲームする子どもたち

 秋見つけでは様々な題材を収集します。取っても問題のないもの、触ると危険なもの、色が黄色いもの、赤いものなど、様々な「秋」につながるものを探しました。

 どんぐりはミズナラとコナラ、アラカシ、ツブラジイの4種類を拾いました。

 

どんなものがあるのかを説明するJIRI

どんなものがあるのかを説明するJIRI

 途中でブラジル産と中国産の樹木がある場所では、その葉に触ってみました。ブラジル産のものはアローカリアと呼ばれるパラナパイン、中国産のものはコウヨウザン(広葉杉)です。どちらもよく似ていますが、葉の先に触るとチクチクします。

アローカリアについて説明するJIRI

アローカリアについて説明するJIRI

 「森の入り口」であいさつをして、少し登ると大きな葉っぱがたくさん落ちていました。その葉っぱを落とした木はこの上に見える木です。

 『何という木か知っている人?』と聞くと、誰かが『ホオバの木だ!』と、この地方ならでは回答が返って来ました。

 岐阜はホオノキの葉を利用する文化があるため、大人から「ホオバの木」と習っているのです。

ホオノキを指さすJIRI

ホオノキを指さすJIRI

 ホオノキの葉は1人1枚ずつ拾ってもらいました。どんな葉っぱでもいいので拾って持ってきてもらい、平らな場所で大きさ比べをしました。

 全員で葉の大きさを比べて、小さい葉から順に大きい葉へと並びました。そして『どうして大きな葉と小さな葉があるのか』を考えてもらいました。

葉の大きさ順に並ぶ子どもたち

葉の大きさ順に並ぶ子どもたち

 歩いてきた場所に大きな松ぼっくりとエビフライが落ちていました。

 これはスラッシュマツとテーダマツのもので、全員がエビフライを1つ以上拾ったか確認後に、子どもたちに『このエビフライをつくったのは、リスでしょうかネズミでしょうか』と聞いて、この森に棲む動物たちの行動から「秋」を感じとってもらいました。

松ぼっくりとエビフライについて説明するJIRI

松ぼっくりとエビフライについて説明するJIRI

 林道を出て歩く道では、杉ぼっくりや桧ぼっくり、栂ぼっくりも拾いました。

 「大杉」の場所では、110年に達したスギとヒノキを見て、そのうちの大きなスギ樹冠に作られているオオタカの巣を確認してもらいました。

 オオタカの巣を説明するJIRI

オオタカの巣を説明するJIRI

 「大杉」から「山の神」を経て「四寸傘」に向かいました。

 この「四寸傘」は森林文化アカデミーの木造建築専攻の学生さんが中心となって完成させた最初の「自力建設」です。

 その「四寸傘」の周辺でアベマキの落葉やスラッシュマツの落葉、ツブラジイのどんぐりなどを拾い集めながら、遊んでもらいました。

 スラッシュマツに取り付けられたブランコでも「キャー、キャー」言いながら楽しんでいました。

ブランコを楽しむ子どもたち

ブランコを楽しむ子どもたち

 四寸傘周辺では丸太の上に乗って「鬼ごっこ」する子どもさんたちもいました。

 不安定な丸太でしたが、その不安定さが面白いようでした。いろいろなルールを子どもたちなりに作って楽しんでいました。

ブランコを楽しむ子どもたち

丸太の鬼ごっこを楽しむ子どもたち

 四寸傘から下山する途中でも、ウラジロやコシダ、シシガシラなど、いろんなシダ類も集めていました。

 ウラジロはグライダーにしたり、飛び跳ね馬にしたり、同じようにコシダでも楽しんだりしてmorinosまで降りてきました。

 

シシガシラを持ち帰るお子さん

シシガシラを持ち帰るお子さん

 昼食後はmorinosでの遊びタイムです。

 そこで森林文化アカデミーのセンター棟付近にあるマテバシイのどんぐりを煎って食べてもらいました。

 初めて食べるどんぐりでしたが、「クリみたいで美味しい」と話していました。

煎られたマテバシイのどんぐり

煎られたマテバシイのどんぐり

 morinosでは泥遊びが定番、朝は寒かったですが日中はポカポカ陽気だったので、泥水にも浸かっていました。

 お子さんによっては着替えをしなければならないほど、しっかり濡れるまで遊んでくれていました。

泥遊びする子どもたち

泥遊びする子どもたち

 午後からは遊びだけでなく、木工に集中するお子さんもみえました。

 板を何枚か組み合わせて、箱づくりに1時間をかけていたお子さんは、見事に完成させていました。

集中して箱作りするお子さん

集中して箱作りするお子さん

 たき火を楽しみたい子どもたちは、まず薪割からスタートです。

 たきつけするのに木屑や薪が必要ですが、燃やすための細い薪は自分たちでつくらなければなりません。子どもたち同士が協力して燃やしやすいサイズに加工していました。

薪割するお子さんたち

薪割するお子さんたち

 下の写真では燃えているかどうか分かりづらいですが、これでしっかり燃えています。

 マッチをどのように擦るのか、薪をどのように置いたらいいのか、炎の上がり具合から、自分たちで判断してたき火を完成させていました。

たき火に成功した子どもたち

たき火に成功した子どもたち

 本日は朝からmorinos周辺と演習林での大矢田小学校2年生の「秋見つけ!」。

 秋を感じさせる多くの自然物と、楽しい思い出を持ち帰ってくれて、ありがとう御座います。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

 

 

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