まるでお料理教室のようだったナイフ教室ーフォークを作って焼きマシュマロ!
開催した日:
みなさんこんにちは。
おとなと子どもの里山ナイフ教室を行っているアカデミー教員の前野です。
このナイフ教室は、森の中で行うクラフトの楽しさであったり、限られた道具やナイフでもモノ作りができるという発見であったりを感じてもらおうと毎月企画している活動です。ところが今回の7月の活動では「マシュマロを焼いたものがこんなに美味しいと思わなかった!」「今まで食べてきた焼きマシュマロとは別物!なにこれ!?」というような声ばかりが印象に残る活動となりました。いや、これもとても良いことなんですが、ナイフ教室の感想というよりか、まるでグルメ漫画のリアクションですよー!
さておきまして、今後はプロフィールの得意料理の欄に焼きマシュマロと書き加えておこうと思います。
そんな風で、ナイフより焼きマシュマロ多めのレポートです。
7月の活動は前日からの雨模様だったこともあり、森林文化アカデミーの森の工房で開催しました。
午前に参加してくれたのは、いつもアカデミーの前を車で走っていて「morinos」の看板はいつも見ていたけど、足を運んだのは初めてという5歳の幼児さんとそのご両親。そして、木遊館の運営スタッフをされているお2人の5人でスタートしました。
準備してあったタカノツメの枝を半分に割って、樹皮を削り、口に入るところを薄く削っていきます。午前中に参加してくれた男の子はスタッフも驚くほど手つきが良くて、上手に枝の向きを変えながら削っていました。このナイフ教室は一応、5歳(年長さん)からお申し込み頂くようお願いしていますが、やる気や集中力がある場合は、年齢はあまり関係ないように感じています。この活動は基本、ゆるゆるとした「ナイフ体験の入り口」のスタンスなので、うまくてもへたっぴだったとしても、何かしらを楽しめたり感じてもらう事ができればどちらでも良いのですが、楽しそうな顔で削っていたり、とても真剣な顔をして削っている様子を見れると、やっていてよかったなと感じます。
この活動のもう1つの特徴として、お子さん連れの参加であっても、子どもの手元につきっきりになるのではなくて、大人も自分の作品作りをたのしんでもらうようにしています。だって、ナイフクラフトは子どもだけのものでは無くて、世界中で世代問わずに楽しまれているアクティビティです。子どもの付き添いのつもりだったけど、自分の方が楽しんじゃいました!なんて言ってもらうと、「そうでしょ!」と思わず嬉しくて大きなリアクションで返してしまいます。
8割がた、フォークが完成したところで自分は外で火おこしに。
というのも、ボーボーと赤い火が立ち上るような焚火だと、マシュマロはかざした瞬間に真っ黒こげになってしまいます。焚火でマシュマロを焼く場合は薪をしっかりと燃やしておいて、真っ白な「熾火(おきび)」にしておくことで、じんわりとこんがりと焼くことができるんです。みんなのフォークができ上がるタイミングで、熾火のスタンバイもOK。我ながら素晴らしいタイミングだったなと思います(一緒にやっているスタッフが優秀なので、自分は火遊びだけやっていれば良かったというのが本当のところ。本当にありがとう)。
運営側でマシュマロを準備していましたが、参加者の皆さんもビスケットやチョコレートなど持ち寄られて、楽しい焼きマシュマロタイムがスタートです。この焼きマシュマロを食べた後の皆さんのセリフが、冒頭のところに戻るわけです。自分の中にそれほどこだわりがあったわけでは無いのですが、焦げマシュマロや落ちマシュマロは悲しいので、ポイントを2つ「マシュマロは串にグサッと深々と刺しましょう」「薪が真っ白になっているところにかざして焼きましょう」と、それだけはしっかりお伝えしておきました。この2つを守るだけですこぶるおいしい焼きマシュマロができますので、皆さんも機会があればぜひやってみて下さい。
自分の手で1から作ったフォークで食べるという『特別感』も、美味しいと感じる一因だったんでしょうね。皆さん、作ることと食べること、どちらも合わせて楽しんで頂けて、とても良かったです。皆さん足元の悪い中、おとなと子どもの里山ナイフ教室にご参加いただきありがとうございました!
次回、特別企画の多治見で開催する舟作りは7月22日(土)セラミックパークMINOで。関市の岐阜県百年公園で行うミニカー作りは8月6日(日)に開催です。どちらもたくさんのご参加、お待ちしております。
森林文化アカデミー
木工専攻講師 前野 健
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529