森のじかん〜東白川小学校〜(東白川町)
開催した日:
6月4日、東白川小学校の1・2年生、合わせて21人のみなさんと一緒に、学校のすぐ裏にある山へ出かけました。
この森は、かつては子どもたちがよく入って遊んでいた場所だそうです。
この日参加してくださった保護者の方からも、「自分が子どものころは、この森でターザンごっこをしてよく遊んでいました」というお話がありました。
今は時折、授業で入ることはあるものの、日常的に子どもたちが遊んだり、学んだりする場所としては、少し距離ができているそうです。

今回の森のじかんは、まずは「この森を知る」ことから。
午前中は、森の中で自由に遊んでみることにしました。
「やったー!」
その声と同時に、子どもたちは森の中へ勢いよく駆け出していきます。
お家をつくる子。
土や葉っぱを使って、ごはんづくりを始める子。
朽ち木のすき間をのぞき込んで、きのこを見つける子。
きのこを見つけた子に、
「せっかくだから、みんなが見えるように博覧会にしてみたら?」
と声をかけると、そこから一気に“きのこハンター”に。
朽ち木のすき間から、次々といろいろな種類のきのこを見つけていきます。
森の中には、見ようとすると見えてくるものがいっぱい。
ひとつの発見が、次の発見を呼んでいきました。


初めてのこぎりを使った子は、とても嬉しそう。
自分の剣を見つけた勇者のような表情で、夢中になって木を切っていました。
切った木の匂いをかいで、
「スイカみたい!」
森の中では、見るだけでなく、触る、嗅ぐ、試す。
いろいろな感覚を使った発見が、あちこちで生まれていました。
あっという間にお昼の時間。
でも、子どもたちはまだまだ遊び足りない様子です。
午後からは、「森の教室」をつくってみることにしました。
枯れ木の処理で出た丸太を輪切りにして、みんなのイスに。
一人ひとつずつ丸太を運んで並べると、森の中に小さな青空教室ができあがりました。
自分たちでつくった森の教室。

ここで行ったのは、野外で算数です。
まずは、森の中で気になる自然物を一つ選び、みんなが持ってきたものの重さ比べをしました。
大きな木の破片は重たそうに見えるけれど、実は小さな泥だんごの方が重かったり。
「えー!こっちの方が重いの?」
見た目だけでは分からない発見に、子どもたちの目がきらっと動きます。
次は、さいころを使った算数です。
1・2年生混合で2チームに分かれ、森の斜面に1から10までの番号が書かれたスポットマーカーを並べます。
さいころを2つ振って、出た目を足した数字のスポットマーカーにまつぼっくりを置いていくゲームです。
森の斜面を行き来しながら、数字だけでなく、距離や位置関係も体で感じながら、数を体感的に捉えていきます。
「あと2だけ!」
「1と1が出ろ〜!」
森の中に、子どもたちの声が響きます。
すぐに答えが分からない1年生には、2年生が自然と教える姿もありました。
遊びながら、考えながら、友だちと関わりながら。
森の中で、算数の時間が進んでいきます。

その後は、もう一度自由遊びへ。
大きな丸太を、友だちと協力しながらのこぎりで切る姿もありました。
担任の先生からは、
「教室での授業とはまた違う、子どもたちの生き生きした姿が見られた」
という声もありました。
普段の教室ではなかなか見えにくい子どもたちの集中や意欲が、森の中では自然と表れているようでした。
自分で見つけて、試して、友だちと関わる。
森という場所が、子どもたちの新しい一面を引き出してくれているようでした。
学校のすぐ裏にある森。
そこは、遊び場にもなり、教室にもなり、異年齢で関わる場所にもなります。
かつて子どもたちが遊んでいた森が、今の子どもたちにとっても、日々の授業や休み時間にふらっと行ける身近な場所になっていくように。
これから少しずつ、学校・地域・保護者のみなさんと一緒に、この森との関わり方を重ねていけたらと思います。
東白川小学校のみなさん、地域・保護者のみなさん、ありがとうございました。

森の知恵共創共同事業体:北倉裕美(ろみひー)
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529



