早春の心地よい日差しの下、ヴァイオリニストの大久保貴寛さん、雅子さん兄妹をゲストに迎えてヴァイオリンコンサートを実施しました。9組26名が参加しました。
　開場はmorinos建物。木造の建物はヴァイオリンとの相性が良いようで室内はもちろん、外にまで音色が響きました。大人から子どもまでそれぞれのスタイルでのんびりリラックスしながら演奏を楽しみました。

　途中、大久保さんからヴァイオリンの解説を、クイズを交えてしていただきました。
　「ヴァイオリンは2種類の木から作られているけど、何でしょうか？」
　「弓の毛は何の動物の毛を使っているでしょうか？」
　子どもはもちろん、大人も知らないことばかり。300年ほど前に完成したと言われるヴァイオリン。表面と裏面の間に立っている1本の小さな柱を「魂柱（こんちゅう）」と言い、弦の振動を裏板へ伝える重要な役割を果たしています。大久保さんから「ヴァイオリンの中にはこんちゅう（昆虫）が入っているんだよ」と冗談っぽく言われて、「えーっ！」と驚きの声が上がる場面もありました。

　大久保さん兄妹による「花は咲く」「You raise me up」等の二重奏の演奏の後、サプライズで大久保さんの息子さん2人と、オーストラリアからたまたま来日中の大久保さんの友人の娘さん2人も加わり、弦楽合奏も行っていただきました。

　休憩を挟み、後半はmorinosひろばにみんなで出て大久保さんの演奏の下、木や打楽器を持ってリズムを取りながら練り歩きました。morinosに遊びに来ていた子どもや大人も途中から交ざり、賑やかな一行の合奏が響き渡りました。

　最後は希望者全員で楽器体験を行いました。ヴァイオリンをそれぞれ持ち、弓を動かして音を出してみました。初めての体験という人がほとんどでしたが、子どもから大人まで、弦の響きを耳だけでなく体全体で感じてヴァイオリンの奥深さ、楽しさを体感していました。

　「音楽って楽しいね。」参加していた子どもが笑顔で話してくれたことが印象に残っています。楽しく素敵な時間を創っていただいた、大久保さん兄妹に感謝です。
　ありがとうございました。

参加者の声※アンケートより一部抜粋
・バイオリンがどういう素材で作られているかを知り以前より音色に魅力を感じた。あの音色が出るために、弓には馬のしっぽの毛などが、本体には2種類の木が使われており、色々なものを何で出来てるか、知りたがりの子ども達も楽しく聞けました。
・あたたかみのある空間で、演奏者の人柄にも触れることができ、身近に音楽を感じられました。クイズなど子どもに向けてよく語りかけてくださったのが良かったです。事前案内からも子どもにも寛容な場だとわかり、安心して連れていくことができました。
・バイオリンに関するクイズを交えながらのコンサートは和やかで親しみやすく、良かったです！音色に癒されました。第二部での外での演奏も、楽器を手作りして時間がなくなった息子の為に最後に時間をとって頂き、優しさに感動しました。

報告者：大武圭介（ウォーリー）NPO法人ホールアース自然学校