レスキュー対応を学ぶmorinosスタッフ
開催した日:
本日はmorinos休館日、そこで今回はホールアース自然学校のガッツこと夫津木学さんをお招きして、スタッフが今後のレスキュー対応について学びました。
ガッツさんは10年ほどの消防士生活の中でレスキューを担当されていた時期もあり、現在も森林文化アカデミークリエーター科学生に対する救急対応も指導してもらっています。
今回は多くのお客様に対応するmorinosスタッフが、トリアージにつながる基本的な観察などについて指導してもらいました。
傷病者を2分以内にABCDE観察(ABCDEアプローチ)する。
A = Airway (気道)⇒ 声が出るかで確認
B = Breathing (呼吸)⇒ 14~20回より早いか遅いかで確認
C = Circulation (循環)⇒ 脈拍や爪押しで確認
D = Dysfunction of CNS (意識)⇒ 意識の有無
E = Exposure and Environment (外表)⇒ 必要に応じて⾐服を取り除いて外表の観察、体温の保温に努める。
ABCDEアプローチ
『循環』を胸の動きで呼吸確認する以外に、親指の爪を5秒ほど圧迫して、離した後に元に戻る様子を観察して確認することも有効です。
また①頭部外傷の重要なポイントは『意識の有無』、②頸部外傷は『手足の麻痺』です。
では頭部からの出血はどうでしょう。体重70kgの大人なら血液は約5.6リットルあるはず、20%の血液を失うと出血性ショックが発生します。
ボトルに入れた1リットルの水を血液に見立てて、どれくらい出血した状態なのか体感しました。
次に、morinosに常備してある担架の使い方を学ぶ目的と、負傷者をどのように搬送するのか体感しました。
今回の負傷者役は、本日がお誕生日のナバさんです。モリノスひろばの奥で足と腕を負傷して救助要請がありました。
状況評価した結果、担架で運ぶことになりましたが、腕と足を負傷しておられるので副木をあてがって三角巾で固定してから搬送することになりました。
担架に固定されたナバさん。
現場では負傷者をどのように担架に乗せる(移動させる)かが問題でした。いかに負傷者に負担を掛けずに担架に乗せるかが難しいことも実感しました。
みなさんご存じのように、morinosひろばは平たん地ばかりではありません。
下りでは足元を先にして降りてくること、どこを通れば安定して運べるかなど、スタッフ全員でポイント確認しました。
さてさて前述しましたが、本日はナバさんの誕生日でした。スタッフ一同でナバさんのお誕生日を祝い、Doichの作ってくれたバースディケーキに舌鼓を打ちました。
さて応急手当における3つの理解
①フィールドの理解、②対象者の理解、③自分の理解 が重要ですが、私たちはこうした応急措置する必要がなく、皆様がmorinosで楽しんで下さることを願っています。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529