岐阜市梅林こども園に森の体験を出前しました
開催した日:
morinosでは、応募いただいた各地の小中学校や保育園などに出向いて、森林体験プログラムを届けています。
今回は岐阜市にある「梅林こども園」を訪れました。ここは岐阜城で有名な金華山の麓にある園で、園庭には無農薬で畑や果樹が栽培されており、ちょうどビワの実が色づき始めていました。
近隣の梅林公園と篠ケ谷神社の森で五感を使った体験をさせたい、というオーダーを受けスタッフ4名でお邪魔しました。年長園児19名と一緒に、午前中2時間ほど森遊びを楽しみました。
園を出発して道路沿いを歩くとすぐ近くに梅林公園があります。多種多様な梅の実がなっている公園を抜けると、大きな木がありました。
子どもが「リスがいる!」と叫んだので見上げると、タイワンリスが木の上で何かを食べています。足元をみると赤紫色に熟した実がたくさん落ちています。リスのお目当てはこの桑の実でした。
枝をちょっと揺らして落ちた桑の実を触ったり、少し食べてみたり。
「なんかちょっと甘い」
「小さなブドウみたい」
「指が赤くなった」
初めて間近で桑の実を見る子どももいて、反応は様々でした。
続いて篠ケ谷神社の境内の広場に行きました。いろいろな葉っぱが落ちており、オレンジ色でいい匂いがするクスノキの葉が。その他、ちょっとクセのある「クサギ」や「ヘクソカズラ」もあり、先生も一緒になっていろいろな葉っぱの匂いを嗅ぎまわりました。
足元に目を向けるようになると、小さな生き物が動いていることに気づきます。
ハサミムシ、ヤスデ、コメツキムシ、テントウムシ、そしてゴキブリも!
先生曰く、虫に抵抗を持つ子は少ないそうで、貸した虫捕りマシーン(プラスチックカップと下敷きのセット)を使って、どんどん虫を捕まえて観察を始めました。中には図鑑で調べる子どももいました。
子どもの目線で探すと、本当にたくさんの生き物がいることが分かります。
最後にいろいろな葉っぱを3枚集めて、お題にそって1枚を出す「葉っぱじゃんけん」を行いました。
大きさだけでなく、手触りも確かめました。
それぞれが集めたお気に入りの1枚を、morinosから持っていた箱に入れてみんなで見てみました。
太陽の光に照らされて、どの葉っぱもキラキラ光っていました。
境内での葉っぱあそびや虫探しが盛り上がったため、当初計画していた稲荷山神社までの山登りはできませんでしたが、子ども達はもちろん、先生たちも草笛吹きに夢中になるなど、みんなで楽しみました。
「近くにあるこの環境を活かさないともったいない」
という園長の言葉の通り、今回の体験を機に先生たちが積極的に子ども達を身近な自然に連れて行き、一緒に楽しんでもらえたらいいなぁ。
園に戻った後、先生方とふりかえりを行いました。
それぞれが気づきや次に使えそうな遊びのヒントを得たようで、早速草笛を実践して他の先生にやって見せる姿が印象的でした。
今回の出前体験から、先生方が日常の保育に自然体験を取り入れるきっかけになってくれそうで、morinosとしてもねらいどおりの事業となってくれました。
報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース自然学校
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529