対話を生み出すKP法を体験しちゃいました

開催した日:

 「KP(ケーピー)法=紙芝居プレゼンテーション法」と呼ばれるプレゼンテーションを学ぶ講座を、5月14日(日)に行いました。午前(入門編)と午後(実践編)の2部で行い、21名が参加しました。

 ゲストは川嶋直さん。今から10年前に著書『KP法〜シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション』を出版して以来、様々な場面でプレゼンテーション法としてKP法を実践されてきました。
また、そのノウハウを著書で公開するだけでなく、自身のWEBサイトや今回のように対面やオンラインでの講座も数多く行っています。

KP法入門編実施風景

【入門編概要】
 午前中は「入門編」として、初心者向けにKP法の概要や作り方のポイントを、実際に川嶋さん自身のKP法でやって見せていただきました。スケジュール説明の後、参加者を知るためのアンケートを行いました。「GCPアンケート」と名付けられた方法は、誰もが知っているじゃんけんを例に、「グー・チョキ・パー」を挙げて初心者か経験者かを互いに知ることができます。こうすることで講師が参加者を理解できるだけでなく、参加者同士も互いを知ることができます。

GCPアンケート

 続いて川嶋さん自身の自己紹介もKP法で行いました。わずか4分弱の時間でしたが、川嶋さんの70年近い人生の歩みを「環境教育」をキーワードに、テンポよく紹介していただきました。

 今回テーマとなった「対話を生み出すKP法」のポイントは、
・一方的に「伝える」ことから、相手に「伝わる」そして「行動する」ことを意識する
・情報量を絞り込んで「隙」や「余白」を作る
・聞き手が自分の考えや疑問を持つ
そうすることで、受け手側に自分の考えと対比するきっかけが生まれ、対話が始まります。

 また、KP法を実践する中で気づいたのは、川嶋さんが子どもの頃や学生時代に触れた「茶道」と「落語」の要素がとても重要だということ。茶道からは削ぎ落し、シンプルにすることを、落語からは「間」が大事で、聴き手と共につくることを気づかされたそうです。

 入門編の後半は、実際に川嶋さんが行っているKP法の作り方を紹介していただきました。大切なのは「プレゼンテーション」すなわち、プレゼント=贈り物であるということ。相手が欲しがっているものを、相手に寄り添って贈る。言葉にするとシンプルで簡単に思えるのですが、なかなか実践できていないなぁと日々のコミュニケーションを振り返って痛感しました。

 KP法の間に適宜、川嶋さんが「PKT(ペチャクチャタイム)」と呼ぶ、参加者同士2-3人でそれまでの感想や疑問を共有しあう時間が設けられ、初めての参加者でも安心して場にいられる雰囲気ができていました。また、川嶋さんが自身の経験から選び抜いた「KP法で役立つ道具紹介コーナー」も設けてあり、休憩中に皆さん熱心に見入っていました。

KP法グッズ

【実践編概要】
 午後は午前中のインプットを踏まえ、いよいよKP法の実践です。まずはマーカーの使い方の練習を兼ねて、自己紹介をA4用紙1枚に書きました。2分で作成し、30秒で発表するのですが、短い時間でまとめて発表するのに苦労する参加者も。でも、やってみると伝える側、聴く側それぞれが、シンプルに見える化された情報をやり取りでき、KP法の効果を実感。

KP法実践編

 川嶋さんからは、追加の講義として「伝えると伝わるの違い、伝わるためのポイント」があり、体験と発見をもたらすのが大切、とアドバイスいただきました。

川嶋直さん

KP法実践編

 KP法の実践は、1人4分間のプレゼンをグループメンバーに対して行い、メンバーはプレゼンを受けてフィードバック(相手や自分の気づきや成長のため、良い点や改善点を指摘すること)を行いました。準備時間は40分。テーマを決めて、それに関することを書き出し、整理し、構造化し、言葉を選んで下書きをする。そして清書をするのですが、限られた時間で仕上げるのは本当に大変でした。

 準備時間を少しオーバーして、いよいよKP法の実践会がスタート。それぞれが気になっていることをテーマに、15枚以内にまとめたKP法で一生懸命プレゼンを行いました。4分間はやってみると意外に短く、プレゼン途中で制限時間の人もチラホラ。

KP法実践編

 KP法を実践した後は、グループメンバーからのフィードバックが書かれたメモを熱心に読みました。
その後、グループメンバーで実践の感想など意見交換も行いました。緊張が解けたのか、笑顔も交えて盛り上がりました。

KP法実践編

KP法実践編 

 最後に川嶋さんから「KP法の弱点」「プレゼンテーション上達の道」についても紹介していただきました。やはり上達の道は一日にならず、場数を踏んで参加者からフィードバックをもらうことだそうです。

KP法実践編

 長かったコロナ禍の終わりが見え始めた中、対面での講座は久しぶりという川嶋さん。そのブランクを感じさせなかったのは、入念な準備と練習を重ねたからだと思います。また、自然学校業界の大先輩でもある川嶋直さん。経験を重ねた豊富な語彙力から繰り出される「オヤジギャグ」と、参加者との間合いの取り方は、間違いなく職人芸だなぁと、改めて感心しました。

【参加者の声】(アンケートより)
・入門編後すぐに実践編にてアウトプットをしたことで学びの難しさを再認識。日頃どれだけインプットしてはそのままでいるのか、それがどれだけ腹落ちしていないか実感しました。この1日での情報量は消化時には残っていることは多くないかもしれませんが、自分が求めていることとの繋がりを意識して、取り入れていきます。
・あっているものや正しいもの、かっちりと決まったものを出すのが目的ではなくて、それを通じて話し合いが生まれるのが大切というのが、すごくいい考え方だと感じた。KP法を自分でもそういう考え方をベースに使えるようになりたい。
・プレゼン=伝えるとしか捉えてなかった自分に、聞き手(相手)を意識、対話、余白、行動…などなど納得の考え方を教えていただき、実践していきます。短い言葉に落とし込むまでの行程、やはり誰でも簡単ではないのだと知って、励みになりました!

報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース自然学校

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