学びと気づきのネイチャーゲーム 指導員研修

開催した日:

 岐阜県シェアリングアリングネイチャー協会設立20周年を節目に、ネイチャーゲーム指導員の研修を2日間開催しました。

 テーマは「学びと気づきのネイチャーゲーム ~これまでとこれ これから~」です。

22日の開会式風景

22日の開会式風景

 

 岐阜県協会の河合さんによる司会で始まり、理事長である國枝さんの挨拶のあとは、今回のセミナー『ネイチャーゲームと心理学』、講師は東京成徳大学応用心理学部教授であり、ネイチャーゲームトレーナーでもある石崎一記さん。

石崎一記教授のセミナー風景

石崎一記教授のセミナー風景

 

 共感と気づきの分かち合い、その「分かち合い」の意味、ネイチャーゲームにおける分かち合い、楽しい体験 → 気づく → 共感・共有、第4段階の分かち合いとは、Sharing Nature with Children、本物に触れて今の自分自身を完全に発揮すること。

 石崎先生のお話はネイチャーゲーム指導員として活動する上で、どれも自分の活動を振り返るきっかけとなり、今後の活動に大いに役立つことが期待できました。

 

 石崎先生のセミナーを受けて、次に「エンたくん」を利用して「20年の歴史をつくるワークショップ」を実施しました。

 ①私のできること、②ネイチャーゲームでできること、などを書き出して、シェアリングしたのです。

エンタくんでのシェアリング風景

エンタくんでのシェアリング風景

 

 さてさて夜は美濃市の長良川河畔にある「緑風荘」で交流会です。今回ご参加された指導員の2/3は岐阜県内の指導員、1/3が県外からの指導員です。

1日目の集合写真

1日目の集合写真

 

 交流会で楽しい語らいをしていると、岐阜県協会の前理事長であった原 令子さんが、ひょっとこのお面をつけて福の神として会場に乱入。

 この福の神に命じられると、全員が一緒に踊らなければならず、結局全員が楽しく踊る羽目に陥ったのです。

原さんによる福の神

原さんによる福の神

 

 森の情報センターで始まった2日目は、

 河合さんの司会で、國枝理事長からこれまでの20年も含めて説明し、これまで岐阜県協会を牽引してきてくださった原 令子さんへの感謝の言葉を述べられました。

2日目朝の國枝理事長による挨拶

2日目朝の國枝理事長による挨拶

 

 本日の参加者は受付で、まあるい積み木のうち、ヒノキ、ホオノキ、サクラの3樹種を選んで席につきました。この選んだ積木が曲者です。ヒノキは①大人のネイチャーゲーム&ウェルネス体験、ホオノキは②ジリさんと行く!「歩く」植物図鑑、サクラは③原ねぇと一緒に心と体をゆるめて散策 にグループ分けされるのです。

 この3樹種について、発生の起源や組織の違い構造の違いを簡単に説明しました。

3グループに分かれる樹種の説明をするJIRI

3グループに分かれる樹種の説明をするJIRI

 

 これからが2日目午前のメインプログラム

 ①大人のネイチャーゲーム&ウェルネス体験(臼田さん担当)

 ②ジリさんと行く!「歩く」植物図鑑(JIRI担当)

 ③原ねぇと一緒に心と体をゆるめて散策(原さん担当)です。

 

 「大人のネイチャーゲーム&ウェルネス体験」では、飛騨から来られた臼田さんがウェルネスをテーマに活動されているので、それに則した大人のネイチャーゲームを展開されました。

演習林の広葉樹林やヒノキ林を経て、「山の神」に到着したみなさん

演習林の広葉樹林やヒノキ林を経て、「山の神」に到着したみなさん

 

 ②ジリさんと行く!「歩く」植物図鑑

  こちらのグループは、樹木の香りや組織をテーマに森を歩きました。ミズメのサリチル酸臭、クロモジのリナロールの香り、同じようにカナクギノキなどの香りも嗅ぎました。

いろんな樹木を五感でどう感じるかを体験してもらっている風景

いろんな樹木を五感でどう感じるかを体験してもらっている風景

 

 JIRIの最後は各自が選んだ樹種でのシャボン体験です。エゴノキ、ウワミズザクラ、クリ、コシアブラ、タカノツメなどを各自が選び剪定した枝にシャボン液をつけて吹きました。広葉樹は樹種ごとに環孔材、散孔材、放射孔材に分かれるため、泡の出方が違います。

 私が下の写真で吹いているのは、左側(泡が細かく少ないもの)はエゴノキで散孔材、右側(泡が大きく垂れているの)はクリで環孔材です。

散孔材と環孔材の違いをシャボンで確認

散孔材と環孔材の違いをシャボンで確認

 

 ③原ねぇと一緒に心と体をゆるめて散策

  原さんはmorinos名物の「はだしのトレイル」での裸足体験でしっかり大地を踏みしめることからです。

 普段は靴で感じている大地を、裸足でしっかり感じて、その感覚をネイチャーゲームに活かします。

はだしのトレイル体験する参加者

はだしのトレイル体験する参加者

 

 morinos周辺の森は宝物だらけ、ネイチャーゲームをする指導員の皆さんにとっては、様々なネタが転げ落ちています。

森の中で宝物探しする参加者

森の中で宝物探しする参加者

 

 昼食の後には、特別バージョンの ①森の絵本カフェ や ②森の美術館 も開催し、過ごしやすい陽気の中、自然と一体になる時間を過ごしてもらいました。

 

 午後一番は、岐阜県協会の「ぎふ-清流シェアリングネイチャー」のメンバーによるプログラム導入。

 河合さんが奏でる鼻笛に合わせて、指導員のみなさんが参加者の気持ちを和らげてくれました。 

「ぎふ-清流シェアリングネイチャー」の仲間によるつかみ

「ぎふ-清流シェアリングネイチャー」の仲間によるつかみ

 

 次に、2日目参加者全員で「猛獣狩りに行こう」morinosバージョンを歌って、

 「I need you ~アイ ニージュー ~」というプログラムで、これまでの20年を振り返りました。

猛獣狩りに行こうよmorinosバージョンによる「ワークショップ

猛獣狩りに行こうよmorinosバージョンによるワークショップ

 

 20年にまつわる思い出や20年の思い出の品を持ち寄って語り合ってもらったのです。指導員のみなさん、語り始めたら止まらない。時間がいくらあっても足りない。簡単には語り尽くせないのです。

「I need you これまでの20年を振り返る」活動風景

「I need you これまでの20年を振り返る」活動風景

 

 このブログで報告する内容はごく一部で、本当はもっと多くの活動をしましたが、今回の報告はこれで勘弁してください。とにかくこれから岐阜県シェアリングネイチャー協会は新しい変革の年を迎えます。どうかみなさんもお力添え、よろしくお願い致します。

2日目の集合写真風景

2日目の集合写真風景

 以上、これまで協会をリードしてきてくださった原令子さん、それを引き継ぐ國枝さん、そしてそれを支えて下さった理事の皆さん、最後に関わって下さった多くの指導者の皆さま、本当にありがとう御座いました。morinosはまたのお越しをお待ちしています。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

 

 

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