morinosカフェVol.14 「自分のモノサシをもって愉しく暮らそう―未利用材の活かし方」を実施しました

開催した日:

14回目を迎えたmorinosカフェ。ゲストを迎えてざっくばらんな話を聴く交流の場です。
4月20日(木)の夕方に行われ、31名が参加しました。

morinosカフェ看板

今回のゲスト、林隆宏さんはウェブデザインやマーケティングを行う「株式会社モノサス」の代表を務める他、3つの団体(Monosus Thailand、株式会社フードハブ・プロジェクトNPO法人まちの食育教育)のマネジメントにも関わっています。
現在は自宅がある長野県(60%)、徳島(15%)、東京(10%)、それ以外(15%)で過ごす多拠点生活を送っています。

林隆宏さん

林隆宏さん

冒頭、自己紹介と共にモノサスの事業概要を紹介してもらいました。
その中で印象的だったのが、漫画「天才バカボン」の一節
「これでいいのだ。」
と自分自身が納得することが、すべての取り組みのテーマだということ。

多岐にわたった林さんの話で印象的だったのは、以下の点。
どれも実践と経験に裏打ちされた、説得力のある話でした。

〇「選択する自由」は人間に与えられた最も大きな幸福のひとつ。選択肢があり、自分に決裁権があることが精神衛生上とても重要である。動物でも飼育されているゾウより野生のゾウのほうが実は長生きするという調査結果がある。飼育下では衛生環境を整え、餌を十分与えていると思われているが、実はゾウにしてみれば自分で選択できないことがストレスになっているのかもしれない。
morinosカフェ14林さん

〇人間の場合、選択の大元は「稼ぎ方」と「使い方」である。世に流通している情報は、「どうしたらたくさん稼げるか」「何に使ったら快楽が得られるか」に偏っている。「たくさん稼いでたくさん使う」から、「上手に稼いで自分なりに使う」へ変えた方がいいのではないか。

〇自分のものさしを持つための観点
【仕事におけるクオリティの観点】
・おすすめしない順番は、①自分が納得いく仕事をする⇒②顧客が求める仕事をする⇒③成果の出る仕事をする。これはよくやりがちだが、仕事においては成果が重要であり、自分の納得感は優先すべき項目ではない。
・おすすめする順番は逆で、①成果の出る仕事をする⇒②顧客が求める仕事をする⇒③自分が納得いく仕事をする。こうすることで、成果が顧客から評価され、結果として自分自身の納得感にもつながる。

morinosカフェの様子

話の途中で何度かブレイクして、隣の人たちと感想を共有しました。

【暮らしの質への観点】
・3つの観点=①自己評価(自分が納得のいく暮らしをする)、②他者評価(身近な人から見て幸せに暮らす)、③絶対評価(世間一般からみて幸せな人生を生きる)で考える。
・おすすめしない順番は、①世間一般に見た幸せを目指す⇒②身近な他人から見た幸せを目指す⇒③自分にとっての幸せを目指すこと。
・おすすめする順番は逆で、①自分にとっての幸せを実現する⇒②身近な他人とシェアする⇒③シェアする範囲を広げること。

〇会社の役割の変化
生産性を上げるための仕組みとして機能していた会社は、その役割を終えようとしているのではないか。これからの会社は仕事を用意し、管理するための組織ではなくなっていく。会社のために個人がいるのではなく、個々人のために会社が存在するようになるのではないか。

〇フェーズ・ゼロをどのように扱うか
事業化する前の段階=フェーズゼロがとても重要。その時、わけもなく惹かれるものに身体を浸してみる。やったことがないことは、やってみないとわからない。モノサスではフェーズ・ゼロを応援している。

〇マイプロジェクト
モノサスは、社として何にでも使える探求型予算を120万円/年つけている。社内ネットワークで10人以上の「いいね」が付くと自動承認され、進捗をWebサイトで公開している。これで様々な「マイプロジェクト」が動き始めている。私自身、「WOOD STOCK YARD(ウッドストックヤード)」と呼ぶ、未活用木材の販売取り組むプロジェクトを行っている。

【参加者との質疑応答】
Q1:ビジネスを立ち上げるプロセスに興味がある。やりたいことをビジネスに変えるために何が必要なのか。
A1:シンプルに言うと、お金と戦略である。お金については新規事業で必要なのは500-1000万円くらい。個人で調達するのは難しいから、会社を活用すべきである。戦略はビジネスで非常に重要。経営能力についていえば、立ち上げ期では会計と資金繰りの2つが特に重要。自分ひとりでやろうとせず、外部の専門家の力をうまく借りることが大切。「薪は一本では燃えない」という言葉が最近見つけたいい言葉。これまで自分で仕切っていた社内運動会を、やりたいという気持ちを持った社員に任せたところ、「こんなに楽しいイベントはこれまで参加したことがない」と言われるほど、すごく上手くいった。

林さんの話の様子
Q2:やりたいことがない、見つからないという人にはどのように対応するのか。
A2:そういう人には特別に向き合わないかな。やりたいことが見つかった時に、やりたいことを応援できるようにしておくこと。やりたい人を応援したい人もいるわけで、どんどん触発されていく。何か提案が出てきたら「それ、むちゃくちゃ面白そうじゃん」と面白がるのが大切。「やりたいことがない人は、そのままでいてください。」というのがスタンス。

林さんの優しくもロジカルな話は尽きることがありませんでした。参加者はメモを取りつつ、食い入るように聴き入っていました。
予定の時間を超過して終了した後も、皆さん残って話に花を咲かせていました。
自分のモノサシを持って愉しく暮らすヒント、見つかったでしょうか。

参加者の声(アンケートより一部抜粋)
・「何かをやりたいって気持ちはろうそくの火みたいに儚いからそれを消さないように守る、面白がりながらって」いうのにシビレました。圧倒されてホゲーとなってしまい質問できなかった…。
・とにかくやる気になりました。共助、人に頼る。フェーズゼロ。という視点が、特に印象に残りました。昨日、友人からお店手伝って欲しいと言われた瞬間に速攻いいよ、と返事していました。普段なら、少し考えるかもしれないが、このセミナーに参加して気持ちが出来ているのですぐ返事ができたと思います。また、一つ新しいフェーズゼロを経験できそうです。

報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース自然学校

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