おかげさまで今年も「だんごむし」が卒園しました!

開催した日:

毎年この時期になると月日の経つ早さと同時に、
だんごむしを続けてきて本当によかったなぁ〜としみじみ感じます。
今年も野外自主保育「森のだんごむし」の子どもたち3人が卒園しました。

「卒園式」というと一般的には子どもも大人もちょっといい服で
厳かにセレモニーするみたいなイメージがあるかもしれませんが、
だんごむしの卒園式は、別に誰が決めたわけではありませんが、
いつもと変わらず、お弁当水筒持って、いつもの活動拠点の森で
過ごします。

いつもと違うのは、卒園したお兄ちゃんお姉ちゃんの
家族やお世話になった人たちが一緒なので、いつもより賑やかなのと、
ちょっとだけ山を早めに降りて、プレゼント贈呈とか、スライドショーとか、
お菓子食べたりとかスペシャルなことがあること。そしていつもより
ずっと遅い時間までいられるので、みんな子どもたちは群れになって
ワイワイ遊び、大人たちはおしゃべりして夕方になる。。みたいな感じに
なるところです。まあそれが森のだんごむしの卒園式のよくあるパターン。
なんだかこれもまた森のだんごむしらしいなぁっていつも思います。

そんなわけで、今年もまた卒園生やお世話になった人たちが駆けつけて
くれました。馴染みのある卒園ファミリーや、畑や田んぼでお世話に
なってる寺田のとっさんこと加納吉廣さん、中には長野から駆けつけて
くれた懐かしい家族まで!?当日来られないので、お庭の花束を届けて
くれる人がいたり、沖縄旅行中にオンラインでメッセージをくれたりと、
みんなの優しい気持ちで溢れていました。

そしていつもよりたくさんの人に見守られて過ごす山の中は、大きな
大きな家族のようで、子どもたちも、大人たちもみんな、平和で
幸せそうでした。

卒園することになった子どもたちもさることながら、お母さんたちも
随分と成長したことでしょう。特に今年の年長お母さんは、ベテラン
お母さんたちがごっそり卒園してしまったあとに運営を任されたので、
当初はどうなることやら、さぞかし不安だったでしょう。でも見事に
卒園までやってこれました。よく頑張った!うん、おめでとう!!

 

完全なる自主保育ですから、お母さんたちも大変です。「自然」「自由保育」
みたいな大まかなゴールは一緒でも、習慣も常識も考え方もバックグラウンドも
全く違うお母さんが肩を組んで運営していくわけですから、それはそれは
大変です。

違いを認め合わなきゃいけないし、自分を見つめないといけないし、
じっくりと時間をかけて対話しないといけないし、まあそれはそれは
「めんどくさい」んです。おそらくこんな面倒な道を普通は選ばないでしょう。

気の合う仲間や価値観の同じ仲間とだけ付き合いがちな今の世の中、
あえてこの「めんどくさい」道を短くても3年間選んで突き進んできた
お母さんは「エライ!」としか言いようがないし、何倍にも成長して
めちゃ頼りがいがあって「かっこよく」なっています。
うん、確実に成長しているんです。。

だんごむしのおかげで、もしこの道を選ばなかったら、おそらく出会わない
であろう価値観や人々に出会えて、自分の幅も広がり、そして幸せになれた。
なんてこと言ってくれたお母さんもいました。

森を舞台に人と人が重なって大きな家族のように、みんなで子どもたちを育てていく。
大昔、と言っても本の数百年前まで当たり前にあった人間の暮らしの中にこそ
今の私たちにとって大切なことが、ぎっしりと詰まっているのかもしれません。

 

森のだんごむしはその大切なことをリアルに実感できる、貴重な場所なのかも
しれませんね。

今年もみんなみんな、ありがとう。
森の神様もありがとう。

なんちゃって先生
萩原ナバ裕作

「ナバ野郎ありがとう!」         なんと素敵な似顔絵&メッセージ!

 

 

 

  • モリノスfacebookページ
  • モリノスlineページ
  • モリノスYouTubeチャンネル
開館時間:10:00 〜16:00
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
電話番号:0575-35-3883 / FAX:0575-35-2529
Address : 88 SODAI, MINO-SHI, GIFU-KEN, ZIP #501-3714 JAPAN
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529
岐阜県立森林文化アカデミー
ぎふ木遊館
Sustainable Development Goals