親子で楽しむ初めての曲げわっぱ作り &漆塗り体験実施しました

開催した日:

大雪でホワイトクリスマスとなった12月25日(日)、曲げわっぱに漆を塗るという本格的な木工体験を親子対象で実施しました。7組14名が参加しました。

講師は各務原市で曲物工房を主宰している清水貴康さんと、美濃市で漆芸工房を開いている古田一さん。
地元でそれぞれ活躍されているお二人のコラボによる、普段ではなかなか体験できないちょっと贅沢なワークショップとなりました。
清水貴康さん

前半は清水さんの指導で曲げわっぱづくりを行いました。
最初に清水さんの自己紹介と「曲げ物とは何か」「製作工程」のレクチャーをしていただきました。
そしていよいよ作業開始です。

予め材料のヒノキを曲げて止めるところまで準備していただいており、最後に「カンバ編み」と呼ばれるヤマザクラの皮を使って綴じる工程から行いました。

ヤマザクラの皮は丈夫ですが、小刀を使って編めるように薄く削ります。途中で切れてしまうこともありましたが、本体と蓋の両方で使えるよう無事に加工して編むことができました。次に、底板と天板の組み立てを行いました。こちらも既に加工済みですが、紙やすりで削って微調整をします。削りすぎてしまうとすき間ができてしまうので、慎重に削っていきました。

カンバのなめし作業 カンバのなめし作業 編み込み 指導する清水さん

順調に作業は進み、昼食前には全員が曲げわっぱを完成させることができました。
後半、漆を塗ってしまうと素手で持つことができなくなるため、一旦ここで完成記念の集合写真を撮りました。

完成した作品

昼食後、後半は漆を使った仕上げの塗装です。
最初に古田さんから、漆の特徴や漆器の歴史についてのミニレクチャーがありました。モンスーン地帯に生育する漆は中国大陸から日本に入ってきたと考えられていますが、縄文時代の遺跡から漆を塗った髪飾りが出土するなど、日本人と長い関わりがあるそうです。
古田一さん
その後、今回ならではの伝統的な技を体験することに。
実は、漆は非常に強度があるだけでなく、接着剤として使われてきた歴史があります。今回は小麦粉と生漆を混ぜた「麦漆(むぎうるし)」と呼ばれる接着剤を作って、先ほど組み立てた底板・天板を接着しました。
 麦漆づくり 天板に接着する 天板接着作業

その後、いよいよ最後の塗装です。
今回は「摺り漆塗り」という、直接木地に生漆を塗り、ふき取るというシンプルな技法を体験しました。
人毛を使っているという、漆塗り専用の刷毛を使って塗っていき、乾く前にしっかりとふき取ります。漆が塗られた木地は塗る前と違って独特のつやが出て、木目がハッキリと見えてきます。
親子それぞれ夢中になって漆塗りを楽しみました。
拭き漆塗り作業 拭き漆作業 完成した作品 親子で作業

全員が予定より早めに仕上げることができ、箱に入れて持ち帰って乾燥させてもらうことになりました。
古田さんから「漆は乾燥した場所ではなく、カビが生えるような温かくて湿った環境で乾くので、そうした場所で乾燥させてください。今回は麦漆を使っているので時間がかかるので、1週間くらいは乾燥に時間がかかると思います。」とコメントがありました。

曲げわっぱや漆器という伝統工芸品は、高価で日常使いづらいというイメージを持つ方も多いかもしれません。
今回、自分で作ってみるという体験を通して、昔から受け継がれてきた技術の奥深さや、モノづくりの楽しさを感じてもらえればと考え、企画しました。
完成した漆塗りの曲げわっぱが、それぞれの家庭でどのように使われていくのか楽しみです。

【参加者の声】※アンケートより
・漆塗りなど、なかなか体験できないことができて良い経験になりました。自分で作ったものを長く使いたいという気持ちになりました。
・普段は割と無口な娘が、講座終了後すぐに「楽しかった〜」と言っていました。親子で共同作業するのに、ちょうど良い量のタスクで、喧嘩せず楽しめました。

報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース研究所


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