可児市旭小『えがおの森』で秘密基地づくり
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本日は可児市の旭小学校5年生(3クラス、71名)と先生3名、『えがおの森』を管理されている北姫財産区のみなさん6名の合計80名と、morinosのスージーとJIRIが、広葉樹を主体とした『えがおの森』で森林整備と「秘密基地づくり」をしました。
最初に「秘密基地をつくる」のが目的とは言え、切って良い木とダメな木があること、安全に作業するために何をするのか、そして作業に掛かる時間、秘密基地をみんなで見て見る時間、などについて説明して、作業開始です。
今回はmorinos出前講座の一環で、旭小学校が10年以上前から北姫財産区の協力の基で手を入れ続けてきた『えがおの森』で、舘林校長先生も参加される中、9グループが秘密基地を作ったのです。
子どもたちは主に常緑広葉樹を伐っていました。これは森が暗くなるので、今後も子どもたちが入りやすい森をつくるためです。そして伐採した枝や幹を組んで麻ひもで縛って骨組みを作っていました。
今回、5年生は3クラスを9つのグループに分けて、各グループ毎に作成する秘密基地の構想を練ってきています。
1グループに2丁の手鋸を配布し、伐採木を選んでは「これは伐っていいのか?」を北姫財産区の方々や私たちに確認して伐採し、それを更に細かく切りなおして基地づくりに利用していました。
下の写真の場所は可児市の業者から購入した粉砕チップを、1週間前に5年生と北姫財産区の皆さんで散布した場所です。
このグループは地面の安定性を考えて、ここにティピーのような秘密基地を来る構想を持って来たそうです。
下の写真のお子さんたちは生えているコナラやヒサカキの幹を柱として利用して秘密基地の小屋掛けすると、説明してくれました。
グループによって秘密基地の設計は大きく異なりますが、子どもたちは各々自分が何をするのか役割分担して秘密基地づくりに励んでいました。
曲がっている木も屋根部に有効利用して組んでいました。
お子さんたちは木を切ることよりも、麻ひもで結ぶのが難しいようです。普段の生活の中でひもを固く結ぶことも無くなった現在、しっかりどのように縛れば良いのかが難しいらしいのです。
下のグループは横風は気にせず、ただひたすらに屋根部にこだわっていました。
9グループの中でも最も雨を凌ぐことに執着して秘密基地をつくっていました。どのお子さんも基地づくりに夢中になって取り組んでいました。
今回の秘密基地づくりの場所も、子どもたちが選んで決めました。
下の写真のお子さんたちは秘密基地の作り方ではなく、立地環境にこだわりを持ち、日当たりが良く、眺望も利く尾根筋に陣取って基地づくりしていました。
なお彼が作っているのは「勉強机」だそうです。各々のお子さんが自分なりの発想で、好きなものを作っていました。
三角屋根の日本家屋で言えば、切り妻づくりの秘密基地を作っていたお子さんたちは、ほぼ完成したので初入居を記念撮影。屋根も雨対策がばっちりですが、中にも多くの枝葉が敷き積まれていました。
このグループの秘密基地は、基地の手前に鳥居のような門を設置していました。
子どもたちの後ろに横枝に、まるで注連縄の紙垂(しで)のように枝が束ねてぶら下げてあり、その奥に秘密基地があるのです。
各グループの発表タイムです。
秘密基地の前に門を設置していたグループが他の子どもたちに、何を作ったのか。この秘密基地の特徴は何かなどを説明してくれました。ここから、全9クループの秘密基地を全員で見て回りました。
このグループは伐った枝を地面に敷き詰めてベッドを作っていました。どうやら一泊する野営を想定していたそうで、雨や露を凌ぐことを第一に屋根づくりしたそうです。
単に言葉で説明するだけでなく、グループメンバーが小枝の上に寝て実演付きで説明してくれました。
次の秘密基地は先ほども作成過程を説明した三角のティピー状の秘密基地です。先ほどの骨組みを相当補強して、側面を枝葉で覆っていました。コンパクトな秘密基地です。
この秘密基地は生きているコナラの幹を使い、そこに大量のサカキ、ヒサカキ、アラカシの枝葉を積み重ねて入り口が2つある大型の秘密基地を作っていました。このグループは8人おり、全員が1つの秘密基地に入れるものを目指したそうです。
最後にこの場所を提供し、いつも整備して下さっている北姫財産区のみなさんと、本日の総評です。子どもたちがしゃがんでいる下には大量のタカノツメが落葉しており、そこからほのかに甘い香りがしていました。ここで森で遊ぶこと、森林を整備して入りやすくすること、いろんな学びを振り返りました。
今日活動して下さった旭小学校5年生の71名のみなさん、先生方、北姫財産区のみなさん、ご苦労様でした。これからもこの森で楽し時間を過ごしてください。ありがとう御座いました。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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