御嵩町上之郷小学校5年生の森林体験
開催した日:
本日は岐阜県可児郡御嵩町の上之郷小学校5年生のみなさんが朝からmorinosで森林体験をしていってくれました。
学校で天然林や人工林について学習してきたお子さんが、林業としての森林や森での楽しい遊び体験をする目的で、森林文化アカデミーの演習林に向かいました。

「森の入り口」と書いてあるコナラにあいさつして山に入ります
各自が歩道沿いで拾ったホオノキの葉を見て、何に使うか、なぜ大きさが違うか、葉の裏が白いのはどうしてかなどを考えてもらいました。
上之郷小学校5年生のみなさんは、ホオノキの葉を使った、朴葉寿司、朴葉餅、朴葉味噌も次々言ってくれて、岐阜県の食文化にも詳しいお子さんたちでした。
途中で拾ったホオノキの葉を見せるお子さんたち
今日拾ったホオノキの葉のうち、左側の最も小さな葉と、右側の最も大きな葉を比較してみました。
光がたくさん当たる葉は大きく、光が少ない部分の葉は小さいよね。そして水分条件に恵まれないと葉を小さくして樹体を維持する。葉の役割は大きくても小さくても、みな同じです。

ホオノキの葉の大きさ比べするお子さんたち
次に歩いてきたところにあったエビフライ、このリスやネズミが種子をとるためのかじった痕の松ぼっくり(球果)です。ここでマペットをつかってリスやネズミのことを説明し、続いてこのエビフライをかけて松葉相撲に挑戦してもらいました。

エビフライ4つ
北米産の三葉松の葉を拾って、「松葉相撲」です。
エビフライ4つが景品ですが、連続して松葉相撲に3回勝った人からもらえるルールにしました。

三葉松の葉で松葉相撲
5年生で習った人工林、その人工林の100年生を見学してもらうと同時に、毎年オオタカが営巣している下に落ちている骨、これはオオタカが狩ったハトの骨です。それをしっかり観察すると同時に、人工林でも適正に管理されれば、猛禽類も生活できることを実感してもらいました。

100年生を越えるヒノキ人工林の切り株に落ちているハトの骨を観察
morinosのメイン柱に使ったヒノキの切り株、この切り株は手斧で伐り倒して痕です。
大きな切り株を見ながら、どちらの方向に倒したかも見てもらいました。

斧で伐採した切り株を観察
眺め岩から美濃市内を見て、近くの武義高校、美濃小学校、小倉公園、美濃橋など、お子さんたちの質問に答える形で説明しました。
山に登って、こうして眺望が利くだけで何ともすがすがしくなります。

眺め岩から美濃市を一望
眺め岩からの下りは、このコース一番の難所です。
「ここはみちじゃぁないよ!」という子どもたちを、一歩ずつ慎重に岩場を歩かせて下りました。意外にも、上之郷小学校の子どもたちはスイスイと降りて来られ、体幹の良さを感じました。

最も難関な下り場面
下山してきて四寸傘まで来ると、何人かのお子さんが「私もエビフライが欲しい」と言うので、ここで15分間だけお遊びタイムを取りました。
既にエビフライを持っているお子さんは、ロープで作った遊び場で遊んでいました。

四寸傘で15分だけお遊びタイム
お待ちかねのランチタイムを過ごしてからは、「やっさんの火起こし講座」です。
男のチームと女の子チームに分かれて火起こしに挑戦です。最初にどうやって火を起こすのか、事前準備に何をするのか、火種が出来たらどうするのかをやっさんが説明してくれました。

やっさんによる火起こし講座
男子がうまく着火した後、女の子たちは地道に頑張っていました。
何度も煙は出るのですが、それが持続しません。辛抱して続けると、その成果が見られました。

女の子たちもうまく操作
ようやくできた火種を麻ひもに包んで空気を送ると、一瞬にして炎が上がりました。
そしてそれを木くずが入れてある火皿に移して着火成功です。

麻ひもで着火したものを燃やす
今日は教頭先生が持参したマシュマロをネザサにさして、ティピーの中でじっくり焼いて食べました。初めて食べてお子さんは、トロトロになったマシュマロにご満悦。

マシュマロとサツマイモを焼く
マシュマロを焼いていた周辺に置いてあったサツマイモ、今回は教頭先生が黒いアルミホイルを持参され、非常に早く熱を吸収していました。
子どもたちはあつあつのサツマイモを「美味しい」と連呼しながら頬張っていました。

焼いもを頬張るお子さん
さてさて、御嵩町上之郷小学校5年生のみなさん、朝まで雨模様でしたが、みなさんの心がけの良さで一日晴天の中、楽しい森林体験になったこと感謝します。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。


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