美濃中学校1年生、morinosで森林体験
開催した日:
今日は美濃市立美濃中学校の1年生116名と引率の先生8名が、morinosに森林体験とチームワークづくりのため来てくれました。
最初に担当の佐藤秀行先生から説明を受け、それから森林文化アカデミーの演習林に向かいました。
森には様々な生き物がおり、様々な樹種がありますが、落ちている松ぼっくりも大きな違いがあります。
生徒さんが手にしている小さい松ぼっくりはアカマツの球果、そして大きいのがスラッシュマツの球果です。
リスやネズミが松ぼっくりから種子を採り出した痕の「エビフライ」と呼ばれるものを探し持っている生徒さんもいました。
そして歩道の途中では、全員で「松葉相撲」をしました。
大きなスギやヒノキが植わっている場所に来ると、何人かの生徒さんが「人工林や!」と言われるので、110年生となったヒノキ人工林について説明しました。このヒノキ林に交じって生えているスギには、毎年オオタカが営巣します。そしてそのオオタカのヒナが食べたハト類の骨も、そのスギの木の下に落ちているのを見てもらいました。
またここに設置された架線集材についても学んでもらいました。
この沢沿いの歩道脇にはフユイチゴがたくさん実っています。
生徒さんが勢い余ってツルを引くとちぎれてしまいましたが、裏返すと赤い果実がたくさんついていました。何人かの生徒さんは、「甘ずっぱぁ~い!」と言いながら口にしていました。
森林文化アカデミーの演習林にある「山の神」、写真の中央にあるのは110年生スギで、左側にある細いのが110年生のヒノキです。
ここは大きな岩があり、その岩が磐座(いわくら)であることをお話しして、全員で記念撮影をしてから、眺め岩を目指しました。
登って行く途中の歩道脇に、morinosの建物に利用した柱を手斧によって「三緒伐り」または「三紐伐り」した伐採痕があるので、そこにある斧屑の香りを嗅いだり、伐痕を観察したりしました。
さてさて、もうすぐに眺め岩に到達です。この場所はコナラがきれいに黄変化しており、晴天の下、気持ちよく眺め岩のある小さなピークに到達できました。この足元にはホオノキの大きな葉もたくさん落ちており、その葉の利用についても知ってもらいながら登って行きました。
今日は天気も良く、眺め岩からの眺望は最高です。
美濃市の美濃小学校や武義高校、美濃市役所、東海北陸道のインターチェンジンジ、関市の方面も見えます。
しかし残念なのは美濃中学校が見えませんでした。
さて、これからが本日の一番の難所です。
山の神の磐座は大きなチャート質の岩で、その岩にへばりつくように下りないといけません。全員が急がず、一歩一歩しっかりと足をすすめて安全な場所まで降りてきました。
昼食後はmorinosひろばで遊んだり、記念撮影したりです。
記念撮影知る場所はインディアンテント「ティピー」の前だっり、morinosの建物前だったりと様々ですが、生徒さんは周辺で遊ぶのに夢中です。
morinosの建物は青空と良く映えます。ここでもクラス毎に記念撮影していました。
芝生の上に腰を下ろしての記念撮影も気持ちよさそうです。morinosの106年生ヒノキ柱と屋根庇が見事に見えます。
続いて、森の情報センター北側で午後のアクティビティです。
最初は「火起こし」です。伊佐治さんが火錐で火を起こすポイントについて丁寧に説明してくれました。
説明を聞き終わったら、班長が火起こしセットを受け取って、班ごとにチャレンジです。
この火起こしでは、ロープを引く人が2人、火錐棒を押さえる人が1人、他には全体を見る人、麻紐を綿状にする人、それぞれ役割分担して火種をつくり、最後に空気を入れて火種を育て、炎を上がらせます。
全部で12グループに分けられて火起こし挑戦しました。グループによっては経験者もいたようで要領よく火を起こしました。
煙は出るものの、なかなか火を起こせないグループも、それなりに仲間同士が声を掛け合ってチームワークが良くなる一面も見られました。
着火に成功した生徒さん
着火できたグループは大満足です。麻紐を解しただけではすぐに燃え尽きるため、地面に落ちていたプラタナスの葉を拾って燃やし、炎を大きくしていました。
初めての挑戦で着火したことに大満足だったようです。
次のアクティビティは「スティック・ゲーム」です。
まず木の枝を右手に持ってサークル状に立ちます。木の枝は長かったり、曲がっていたり、と様々です。
第1に、持った枝をその場に立てたまま左側に人だけ移動し、スティックが倒れる前に左側が持っていたスティックをつかみます。これがなかなか難しい。
第2に、持っているスティックを右側の人の前に「ポィ」と投げ渡して、自分は左から飛んできたスティックを受け取ります。
最後は手に持っていたスティックを全員が立てかけて「タワー」が成立したら成功です。
スティックの本数が少ないうちは不安でしたが、徐々に自立するようになり、見事「タワー」が完成しました。
朝から続いたmorinosでの体験の締めくくりは、生徒さんからの言葉でした。
代表の生徒さん3人が、チームワークや仲間への思いやりについて語ってくださり、聞いていたmorinosスタッフも大満足の1日だったのです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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