morinosカフェVol.12 「週末・副業で森づくり 熱海キコリーズって何?」を実施しました。

開催した日:

今回のmorinosカフェのゲストは、静岡県熱海市を拠点に「熱海の森林に新しい風を」をビジョンに掲げる、森林保全に取り組む「NPO法人熱海キコリーズ」の代表・能勢友歌さんです。岐阜県内の女性を中心に、7名が参加しました。

能勢友歌さん

能勢さんは高山市出身で、小さい頃は山と森に囲まれた環境で育ち、木登りが好きな元気な子どもだったそうです。
大学時代を東京とアメリカで過ごし、2012年に熱海市に移住。本業は東京でマーケティングの仕事をしつつ、山と海に囲まれた熱海市で過ごすうちに地域課題にも興味が湧くようになってきました。

熱海市の担当者から、放置林を整備するための林業研修を受講しないかという誘いを受け、チェーンソー等の扱い方を学びました。その後、研修を受けた仲間たちと共に「熱海キコリーズ」を設立。2020年にNPO法人化して代表に就任しました。現在21名で活動中です。

キコリーズミッション

熱海キコリーズのビジョンは、「熱海の森林に新しい風を」で、これには、
・間伐で森林に新しい風を
・熱海ならではの林業を伐り拓く新しい風を
という意味も込められています。

また、活動を通して「持続可能な林業活動」や「地域復興の実現」を目指しています。
モットーは、「楽しく、安全第⼀に、誠実に」。
地元の方に愛される団体を目指して活動しています。

一般的に森づくりは、プロ集団である専門団体(森林組合、素材生産業者等)が担い、週末中心に里山整備を行うボランティア団体も森づくりに取り組んでいることが多いです。
熱海キコリーズは、その中間的な「副業」として森づくりに取り組むNPO法人です。
副業で取り組むことのメリット・デメリットとして、

【メリット】
・多種多様な技術や知識を生かせる
・森好きメンバーで自然本位に活動できる
・既存の概念にとらわれないで取り組める

【デメリット】
・稼働日数が限られる
・初期投資があまりかけられない
・大量の木材生産が厳しい

を挙げています。
これらのメリット・デメリットを考えると、小規模の林業に向いていると能勢さんは言います。

キコリーズの取り組み

また、熱海キコリーズのもう1つの特徴として、森づくりから体験プログラムの提供、さらには間伐材の活用まで幅広い分野での活動があります。
間伐や植樹、作業道整備、ウッドデッキづくり等を体験プログラムとして提供しています。
さらに、熱海市内のカフェやレストランで間伐材を使ったテーブルやプレートを導入してもらい、市民や利用者に「熱海ヒノキ」の物語を発信しています。

レストランでの間伐材プレート

このように小規模ながら多彩な活動を展開し続けている熱海キコリーズ。
最後に能勢さんが大切にしていることとして挙げていたのが、以下の点でした。

【団体メンバー内において】
・まず自分たちが楽しむ、喜ぶ。
・メンバー同士の意見を尊重しあう。
・我々がやるべき事、できる事をできる範囲でやる。

【一般の方、地域の方へ】
・ファンの声を聴き、ファンに喜んでもらう。
・地域住民と交流し、森の関係人口を増やす。

能勢さんの話を聞いていると、熱海キコリーズは熱海の森林に新しい風を吹かせているだけでなく、組織や地域にも「新たな風」を運んでいるのだと感じました。森林も社会も、風通しの良さが大切なのだろうと実感しました。

報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース研究所

(参加者の声)※アンケートより一部抜粋
・全ての事は自然と繋がっている。どんな職種であれ、それぞれのアイデアが光る場所がある。楽しく長く続けるために一番大切なことは人と人の繋がり。それに尽きます。
・日本中にキコリーズのような活動が、地元の消防団ぐらいに普通にあったらいいなと思いました。美濃にあったら自分もくわわりたいな。

 


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