「目からウロコのヘビの話」実施しました

開催した日:

3連休の2日目となる7月17日(日)、天気が急速に回復する中「目からウロコのヘビの話」を実施しました。
ゲストは、爬虫類・両生類研究家の前澤勝典さん。親子7組・21名が参加しました。

タイトル看板

最初に前澤さんからヘビについてレクチャーがありました。ヘビは南極以外のほぼ世界中に生息しており、約3500種いると言われています。そのうち毒を持つものは約700種です。すべてのヘビは肉食で、ヘビが生息しているということは餌となる生物がいるということになります。

前澤勝典さん

ヘビは人間との関係が深く、神社のしめ縄はヘビを象徴したものと言われています。また、意外なところでは救急車に描かれている杖とヘビの青いマークは「アスクレピオスの杖」と呼ばれています。これはギリシャ神話の名医アスクレピオスが持っていた杖で、医療の象徴として世界中で救急のロゴマークとして使われています。

ヘビの話

前澤さんからのヘビの写真や模型を使った軽妙なトークに、子どもだけでなく大人も釘付けに。マムシやシロマダラの標本をじっくり観察した後は、サプライズで本物のヘビが登場しました。予め前澤さんが捕獲したアオダイショウを持ってきていただき、実際に触ってみました。
「思ったよりすべすべしている」「目がかわいい」
親子でヘビをじっくり観察しました。

ヘビの観察の様子

ヘビ標本の観察

ヘビの生態や特徴をつかんだ後は、実際に屋外でヘビを探し見てみることに。前日までの大雨が上がり、曇り空で蒸し暑くなってきた気象条件は前澤さん曰く「ヘビには絶好の天候」とのこと。期待に胸を膨らませながら、さっそくアカデミー構内でヘビ探しをスタートしました。

ヘビの観察

ヘビが隠れていそうな場所は、温かく湿った狭いすき間。壁面の水抜きパイプの中や、地面に置かれた板の下などを探しました。するとヘビではなく、カナヘビやトカゲ、カエル、ヤスデなど、ヘビの餌となる生き物がたくさん見つかりました。

残念ながらヘビを見つけることはできませんでしたが、「ヘビが隠れていそうな場所」のイメージを持つことができました。何となく怖いというヘビのイメージが、前澤さんの話を聞いてまさに「目からウロコ」、イメージが一変しました。ヘビをよく知ることで、生き物への興味をより深めてもらうことができたように感じました。

【参加者の声】※アンケートより
・今回のプログラムに参加していなかったら、ヘビは怖い、気持ち悪いという印象のままだったと思いますが、前澤さんのお話を聞いて、ヘビの印象が変わりました。マムシなど、身近にいる危険なヘビの事も子に教えつつ、もっと色々な生き物を目で見て、観察したいと思いました。
・実は子どもたち、行く前は少しヘビが怖いと言っていましたが、参加してみると前澤さんの話を良く聞いて、標本のヘビもしっかりと観察していました。ヘビを触るときも、怖がるかなと思っていましたが、積極的に触っていたので驚きました!また、野外へ生き物を探しに行ったときには、隅々まで捜したり、頑張って捕まえようとしたり、子どもたちはとても生き生きとしていて、参加して本当によかったなと感じました。

報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース研究所

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