虫のすみかをのぞいてみようを実施しました

開催した日:

森林文化アカデミーの教員3人をゲストに迎え、それぞれの専門性(津田教授・昆虫/生き物、谷口講師・森林環境教育、渡辺講師・木工)を活かしたスペシャルプログラム『虫のすみかをのぞいてみよう』を、6月18日に実施しました。親子14名が参加しました。

morinosに設置されている「ムシノス」と呼ばれる、色んな生きものを呼び込む仕掛け。
昨年度、森林環境教育と木工専攻の学生に協力してもらって作った木箱です。この中には竹や木で作られたすき間が多数あり、竹筒バチと呼ばれる穴に巣を作るハチ類が卵を産みにやってきます。

最初のガイダンス風景 ムシノスの観察 ムシノスを観察する様子

ガイダンスを終えて早速観察へ。
よく観ると穴がふさがってフタがついているもの、フタに穴が開いているもの等、様々です。
竹筒を慎重に取り出して半分に割ってみると、なんと中にたくさんの仕切りがあり、竹筒バチの幼虫と餌となるイモムシやクモが入っていました。子どもたちからも「わー、スゴイ!」と歓声が上がりました。
早速、観察記録用紙に穴の直径や長さ、部屋の数などを記録していきます。1つの穴に10個近く部屋があるものも。
子どもたちの気分は、すっかり昆虫研究者のようでした。

竹筒の観察 調査記録をする子ども ハチの巣の様子

部屋に戻って今度は自分たちでムシノスを作りました。
色んな生きものが利用するよう、穴やすき間の大きさや素材を工夫しながら用意された木箱に詰めていきました。

虫のすみかづくり 完成した虫のすみか 設置した虫のすみか
完成した新たなムシノスは、morinos周辺の建物の軒下などに設置しました。
果たして虫たちはやってくるのでしょうか。
次回12月に観察するのが楽しみです。

【参加者の声】※アンケートより
・虫が好きという共通点で集まった子どもたちが虫の観察に一生懸命だったこと、新しい発見に奮起していたことなどが印象的でした。
・いろいろなハチの種類があり、そのためのすみかが異なることがわかりました。やっと生き物について知る入口にたどり着いた感じがします。生き物と共存していく方法を学んでいきたいです。

報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース研究所

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