里山林整備講座でチェンソー整備

開催した日:

 morinosと岐阜県百年公園との連携講座『里山林整備講座』の2回目

 今回は森林文化アカデミーのチェンソーや林業架線の非常勤講師もされている江崎尚史さんをお迎えして、「チェンソー整備」講座を開催しました。

最初に講座内容について説明するJIRI

最初に講座内容について説明するJIRI

 

 最初に資料の説明と、近年の考え方などについてJIRIが説明して、メイン講師の江崎さんとバトンタッチです。

 江崎さんは「伐木造材に必要な道具」「かかり木処理用具」「目立て道具」「衛生用品」などについて講義。

チェンソーの基礎について説明するJIRI

チェンソーの基礎について説明するJIRI

 

 日本製のチェンソーは約18cc~120ccの排気量のものがあり、林業の専門職が使うプロ用のチェンソーにはハスクバーナやスチール、ハスクナーナゼノア、やまびこ(共立+新ダイワ)、シングウなどびついて説明。

 ブレーキやスロットルロックアウト、後ハンドガード、チェーンキャッチャー、スパイク、チェーンカバーなどの部位とその役割について詳しく説明を受けました。

チェンソーの各規格について説明する江崎さん

チェンソーの各規格について説明する江崎さん

 

 私が持参したCS43RSの【3軸合成値】は「3.3」でした。

 この3軸合成値は古いチェンソーは大きいものが多く、最近のものは数値が小さくなっています。ちなみにこの数値が4以上あるチェンソーは使用時間を2時間以内にしてください。

 必ずご自身の3軸合成値を確認してください。

3軸合成値表示

3軸合成値表示

 

 今日のチェンソー整備の手順は ①トップカバーの掃除、②エアークリーナーのチェック(この時にチョークレバーを引くこと)、③プラグチェック(リコイルスタータを少し引いてピストンをあげる)、④スタータケース内の掃除(スタータロープの摩耗チェック)、⑤ガイドバーのバリ取り(ガイドバーの曲がり、溝の掃除、グリースアップ)、⑥スプロケットチェック、⑦オイル流量のチェック。

チェンソーの整備手順を説明する江崎さん

チェンソーの整備手順を説明する江崎さん

 

 これが終了したら、ソーチェンの目立て、針葉樹なら30度、広葉樹なら25度ってマニアックな説明も、伐倒時の水平切りは横挽き、では斜め切りは何挽きなのか。などと質問しながら、刃角について説明を受けます。

 ダメなソーチェーン刃は上面にいろいろな痕跡が出ます。またデプスゲージは針葉樹なら0,63mm、広葉樹なら0,5mmなども習います。

 ヤスリの当て方も詳しく指導されました。

目立てについて説明

目立てについて説明

 

 混合ガソリンに調合する2サイクルエンジンは、25:1ならFBオイル、40:1ならFCオイル、最近主流の50:1ならFDオイル。ちなみに刈払機のエンジンはチェンソーより回転数が少ないため不完全燃焼しやすくなるので、良いオイルを混合させることを推奨します。

混合オイルについて説明する江崎さん

混合オイルについて説明する江崎さん

 チェンソーのパーツ、パーツの外し方とそのときの注意点を詳しく実演。

 ガイドバーの焼き付きはなぜ発生するのか? ①チェンオイルが出ていないのか。②チェンソー屑が細かく粉状でオイルを吸収しガイドバーに到達していないのか。③目立てが不十分で切れないからか。④チェンソーを無理やり材面に押し付けて摩擦を大きくしたチェンソーワークをしていたか。・・・などと、ガイドバーを見て確認していきます。

整備の手順を実演する江崎さん

整備の手順を実演する江崎さん

 

 本日の参加者は17名、各自が自分や職場で購入したチェンソーを整備していました。

 なんと初めて整備する人、今年初めて整備する人、これまで整備してきたが初めてパーツクリーナーヤ、エアーコンプレッサーを利用して整備する人など様々です。各自が持参したチェンソーを整備

各自が持参したチェンソーを整備

 

 チェーンオイルはチェーンとガイドバーの摩耗を軽減させるのに役立ちます。だからこそできる限り良質な専用オイルを利用する必要があります。

 チェーンオイルは鉱物質、水溶性、生分解性、植物性などの区分けがある以外に、季節によって夏用・オールシーズン用・冬用があります。

 まず最近は環境を配慮する観点から、最もエコな植物性が多用されます。植物性は高価である反面、劣化しやすいことも念頭に利用して下さい。従来利用されてきた鉱物質オイルは安価で劣化しづらいものの、環境に与える影響は大きく、芝生の上に漏らすと芝生が枯れてしまします。

 また冬の特にー5℃以下では粘性の低い#10を、これはより広葉樹伐採向きと言える。 オールシーズンは#30で、夏は粘性の高い#50を、これは針葉樹伐採向きと言える。

 

チェーンオイルについて説明する江崎さん

チェーンオイルについて説明する江崎さん

 目立てをしている中、ソーチェーンの仕上がりを見せに来た参加者のガイドバーに相当なバリが出ていました。

 「バリ」とは意図しない金属の反り返りで、今回のものの多くは木材に無理やりガイドバーを押し付けてチェンソー操作している結果によるものです。江崎さんはダイヤモンドグラインダーでバリ取りして下さいました。

ガイドバーのバリ取りする江崎さん

ガイドバーのバリ取りする江崎さん

 

 最後に、本日の「チェンソー整備」の締めくくりとして、通常のメンテナンスや伐採時の安全確認について説明をされました。

 今回のチェンソー整備は「安全のために・・・」の第一歩であり、基本です。今後も常に機械や道具をメンテナンスして安全な作業につなげて頂きたいです。

最後に通常の整備や伐採の5原則について説明する江崎さん

最後に通常の整備や伐採の5原則について説明する江崎さん

 

 本日は今年一番の暑さでしたが、みなさん屋外で一日中頑張って下さいました。講師の江崎さんも参加者に対し親身に対応して下さり、参加者の皆さんも黙々と整備に励んでくださり、誠にありがとう御座いました。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

 

 


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