一気に春めいた陽気の下、アカデミー演習林内「四寸傘」周辺で、ピアノ演奏を聴きながらのんびりする「森の音楽会」を3月13日に行いました。抽選で選ばれた家族23名が参加しました。

ゲストは、前日夜に引き続き、ピアニストの山口佳子さん。夜の雰囲気とは一変した早春の森で、参加者それぞれが、お気に入りの場所でピアノ演奏を楽しみました。

持参したレジャーシートを敷き、寝転がって聴く親子がいれば、丸太に座って木の実や枝を使ってリズムに合わせて音を出す子どももいて、それぞれが文字通り「音を楽しみ」ました。

演奏会、特にクラシック等では未就学児と一緒に参加しづらい雰囲気がありますが、今回は森の中の開放的な雰囲気もあり、素敵な空間となりました。
夜と違い、参加者の表情やくつろぐ様子を間近に見ることができ、改めて森と音楽の力を実感することができました。

参加いただいた皆さん、ゲストの山口さん、ありがとうございました。

【参加者の声】※アンケートより一部抜粋
・寝転がり体をゆるめる事で、演奏がより染み渡った気がします。鳥のさえずりや飛行機の音がしたり、上を見上げると木々が風で揺れてピアノの音色と周りの環境がひとつになって、素敵な空間でした。

・寝転んで聞いていると、落ち葉の香りを感じながら聞けて、立って聞いていると森の香りのを感じながら聞けて良かったです。子ども達は今日森の中での音楽を聞きながらすごした事で、次に森に入るときの周りの音の感じ方も変わるような気がしてまた森に行くのが楽しみです。

・初めてモリノスに行きましたが、素晴らしかったです。普段、母親にべったりな娘がどんどん自分で歩き出して、楽しんでいる様子が見られて、とても嬉しかったです。夫は「スタッフの皆さんが楽しんでいて、本当に森が好きなんだなと伝わってきて、それが居心地の良さに繋がってた気がする」と言っていました。

報告者：大武圭介（ウォーリー）NPO法人ホールアース研究所