郡上市の『やまびこ園』のみなさんが山を楽しみました。
開催した日:
郡上市立大和幼児教育センター『やまびこ園』の年長さん36人と保育士の先生方が遊びに来てくれました。
今回はmorinosスッタフとしてマイマイ、かみむ~、JIRIの3人が一緒に山に行きました。
山へはマイマイ隊長が先頭で向かい、その途中で木のタネや松ぼっくりなどを集めながら四寸傘を目指しました。
しばらく車道を歩いて、演習林の入り口に立つスギの木に手を当てて、「おじゃまします」と言いながら森に入って行きました。
すると山の方から「ブゥィ~ン」と機械の音がしてきました。
マイマイが「あれれ、何か音がするけど、何かわかる?」と尋ねました。その正体は演習林で実習する学生さんたちのチェンソー音だったのです。
今日の体験には、車椅子で参加して下さったお子さんもいました。
同じ園のお友だち同士が楽しい時間を共有するため、いつものルートと違うコースで山に向かいました。スラッシュマツという葉っぱが3枚あるマツの松ぼっくりなどを観察しながらの山歩きです。
私は「このマツは北アメリカから来たマツだから、郡上にはほとんど生えていないね」と言い。
帽子の上に「毛が3本」と載せて子どもたちの注意を引き付けてから、「さぁこれから『松葉相撲をするよ!』」と伝えて、みんな一斉に松葉を拾って相撲を楽しみました。
このスラッショマツは3葉松なので、1つ拾えば1回負けたとしても、とりあえず2回は対戦ができます。
次々に勝ち進むお子さんもいれば、何回も負けてしまうお子さんもいましたが、みな楽しんでくれました。
道路沿いにフユイチゴの果実が見られるようになると、子どもたちが「これって食べられるの」と聞いてくるようになりました。
「よく見つけたね。これは食べられるよ」と話すと、みな一所懸命に探してくれました。
車椅子からおりづらいお子さんには、他のお子さんが採ってあげていました。いいなぁ~!
さぁ、道路部分はここでおしまいです。
ここからは道なき道を行く、『イノシシコース』を登ります。車椅子のお子さんとはここでお別れして、他の子どもたちは大量の松葉が積もる場所を登って行きました。
松葉は足が滑って大変なため、「登れない」と言っていたお子さんも、自力建設「四寸傘」に到着するころには意気揚々と登っていました。
四寸傘に登ってくる途中には、大きな松ぼっくりが落ちていました。
この松ぼっくりにはトゲがあること、松ぼっくりが乾燥すると開くこと、などを説明して、お土産として「やまびこ園」に持ち帰ってもらいました。
焚火体験にはファイヤーピットを使います。
焚火体験をしたいお子さんたちは、マイマイに教えてもらいながら、60秒間でどれだけ燃料材となる小枝や落ち葉を集められるかを競っていました。
そしていよいよ着火です。火をつけたい人が1人ずつマッチを擦って着火に挑戦しました。
マイマイの説明どおりに着火した結果、見事な炎が燃えあがりました。
するとお子さんの一人が、「ここでマシュマロ焼きたかったなぁ~」とつぶやいたので、下山してからmorinosでマシュマロを焼くことにしました。
四寸傘周辺では、木にもたくさん登ってくれました。
高いけど怖くないお子さん、登ったけど降りられないお子さん、いろんなお子さんがいましたが普段経験できない森の体験を満喫していました。
「まだ帰りたくない」と言うお子さんたちを説得して、下山する途中。
大きな動物の骨を見つけ、頭蓋骨を持ち上げているお子さんがいました。
「これは何の骨かなぁ~?」と聞いてみると、全員が「イノシシの骨」と即答していました。
下山コースは周回コースだったので、森の出口(森の入口)ではコナラの木にあいさつしました。
コナラの幹に手を当てて、「お邪魔しました」とみな声をかけていました。
またここでは下に落ちているドングリもたくさん拾っていきました。
morinosに到着後は、待ちに待ったお弁当の時間です。
全員が「はだしの広場」で、おいしいお弁当を満喫して、それを食べ終わったお子さんから順番に焚火でマシュマロを焼いて食べたのです。
morinos広場ではしっかり遊んで、泥んこになったお子さんも見られましたが、morinosでの楽しい時間はあっという間に帰る時間となったのでした。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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