上級講習 CONEリスクマネジメントディレクター講習

開催した日:

 11月20日~21日、CONEリスクマネジメント講習上級編、ディレクターセミナーを開催しました。

 今回の講師陣は田口眞嗣さん、金澤貴代美さん、北川健司さん、大西琢也さんの4名です。

CONEリスクマネジメント講習上級編講師陣

CONEリスクマネジメント講習上級編講師陣

 

 最初は田口さんが、この講習は「活動現場の指導者向け」であることを説明され、

 リスクの概念を復習しながら、

 リスク・ハザード・ペリル・アクシデント・インシデントがあることなど。リスクの確認、評価、処理、リスクコントロールについて説明され、次のステップに進みました。

リスクの概念について説明する田口さん

リスクの概念について説明する田口さん

 

 次に、金澤さんが「活動におけるリスク」について解説し、ワークショップをしてくれました。

 ①活動実施前のリスクマネジメント、②活動実施中のリスクマネジメント、③活動実施後のリスクマネジメント、それぞれについても検討しました。

 緊急時の対応についても、安全管理マニュアルがあるかないかで大きく違います。

 リスクマネジメントの手順は、「確認」「評価」「処理」「結果の検証」です。

活動におけるリスクについて解説する金澤さん

活動におけるリスクについて解説する金澤さん

リスクマネジメントの手順

リスクマネジメントの手順

 

 続いて、グループワーク「ヒヤリハット体験からリスクを洗い出すワークショップ」です。自分たちの活動の中であったヒヤリハット、その実例を出しながら、人的要因・物的要因・環境要因に分けてみると、意外に人的要因が多くなりました。

 更に出てきたヒヤリハットを危険性の「頻度」と「損害」の大きさで分布分けしてみます。すると何かな見えてくるんです。

ヒヤリハット体験から学ぶワークショップ

ヒヤリハット体験から学ぶワークショップ

 

 次に北川さんが、事故事例について研究分析した内容を紹介してくれました。

  ここでの「セッションの目的」は

 1.自然体験活動の事故事例を知り、現場における活動リスクを理解する。

 2.事故事例から事故発生の原因について研究する。

 3.自然体験活動中の事故事例の分析を基に、再発に備える。

 2001年に当時の武儀郡板取村で発生した「落石事故」、三重県での子ども会主催事業での「水難事故」、長良川での「水難事故」など実際の現場事例を振り返って、どのようなリスクマネジメントが必要かを考えました。

事故事例について説明する北川さん

事故事例について説明する北川さん

 

 北川さんの話を受けて、参加者が過去に遭遇した「事故事例」を出し合って、まとめるワークショップです。ここでは事故を絞り込んで、それに対するリスクマネージメントを検討してもらいました。

 最終的に安全マニュアルの作成や見直しを繰り返して、安全な野外活動に結びつけてもらいたいものです。

事故事例を話し合う参加者

事故事例を話し合う参加者

 

  次は大西さんによる「ヒューマンエラー」についての講義

  ヒューマンエラーは「すべきことをしなかった」または「すべきないことをした」など、人間の行為によって発生します。

 ヒューマンエラーの発生は12歳までの年齢の子どもが、時間帯的には午後に、要因は6割が人に起因して発生しています。

 ヒューマンエラーの上位は「能力不足」と「技術不足」です。

 講義の後に、参加者によるヒューマンエラーのワークショップを実施しました。

ヒューマンエラーについて講義する大西さん

ヒューマンエラーについて講義する大西さん

 一日目はこれで終了、19:00まで講義漬けでした。

 

 さて、2日目です。

 本日は、①緊急事態への対応、②安全管理体制、③アクションプランと検定、④ふりかえりなどです。

 北川さんによる「緊急事態への対応」では、実際の河川事故の映像などを見ながら、リスクマネージメントについて考えました。

 このセッションでは、(1)自然体験活動現場における事故対応の在り方を理解する。(2)的確な事故対応のための日常トレーニングの重要性を理解する。(3)保険の基礎を理解する。ことです。

 「安全管理マニュアル」はあくまで基本です。リスクから何を学び、改善して、何につなげるかが重要なのです。事故発生時のマニュアルをしっかり作ることが重要です。

 北川さんはご自身の団体で利用されているファーストエイドキットも紹介してくださり、ステリストリップやヘモスタパットなど、普段見ないような応急処置品を学ぶことができました。

北川さんのファーストエイドを見学する参加者

北川さんのファーストエイドを見学する参加者

 

 次は田口さんによる「安全管理体制」についてです。マニュアルは2つ必要です。1つは事業運営マニュアルでこれは予防的な意味で作成します。2つ目は「緊急時事故対応マニュアル」で発生事案にどう対応するかです。

安全管理体制について講義する田口さん安全管理体制について講義する田口さん

 

 次に参加者自身が以前つくったマニュアルについてグループワークで話し合いました。このワークショップをした結果、「これから目指すところが分かっただけでも、大きな収穫となった。」などの意見が出ました。

 続いて、スタッフ研修(トレーニング)の内容の検討

 (1)実施期間は良いか。 (2)対象者は誰を考えているか。 (3)研修内容は適切か。を検討し、アクションプランに反映させます。

 ①安全管理の基準統一研修、②ヒヤリハットの減少に向けてのトレーニング、こうしたものが必要です。

事業運営マニュアルについてワークショップに取り組む参加者

事業運営マニュアルについてワークショップに取り組む参加者

 

 安全管理体制の要点

 現場における安全管理マニュアルの作成と見直し、スタッフトレーニングの実施、適切な保険の加入、「ヒヤリハット」「アンケート」「事故事例」の分析、リスクマネジャーとの情報共有、なのです。

 続いて「検定」です。今回2日間学んだことを基礎に、課題1と課題2に取り組んで、アクションプランを考えてもらいました。

 課題①:所属組織が自然体験活動をマネジメントする上での課題と解決策をリストアップする。

 課題②:リストアップした課題をリスクマネジメントディレクターとして解決するための取組みを策定する。

 さぁ、長時間の試行錯誤が終わったので、みんなで講習受講しての感想も含めて「一言」談です。みな簡単な言葉をフリップに書き、発表していきました。

講習受講後のコメントを出す参加者

講習受講後のコメントを出す参加者

 

 そして2日間の締めくくりとして、修了証の授与です。

 メイン講師である田口眞嗣さんから、みな笑顔で終了証を受け取って、リスクマネジメント・ディレクター講習を終えたのです。

終了証授与風景

終了証授与風景

 みなさん、講習受講、ご苦労様でした。まだ試験の結果は分かりませんが、きっと全員合格されたことと思います。野外活動する上で当然計画すべきリスクマネジメントですが、改めて考え直す契機になりますこと願っています。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

 

 


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