CONEリスクマネジメント講習【基礎編】
開催した日:
morinosでの指導者研修、CONE(自然体験活動推進協議会)の安全管理者研修、リスクマネジメント講習【基礎編】を20日に開催しました。
基礎編のメイン講師は大西琢也さん、大西さんは岐阜県郡上市白鳥町石徹白に住んでおられる「NOP法人 森の遊学舎」を主宰されている、別名「火起師(ひおこしし)」です。
講義の内容はCONEの指導書に沿ったものですが、節々に大西さん自身が経験された様々なリスクなど、実事例を紹介してくださるお陰で、よりリアルにリスクマネジメントについて学ぶことができます。
リスクマネジメントの手順は、①リスクの確認、②リスクの評価、③リスクの処理、④結果の検証 です。
では「気づく能力トレーニング」として下の図で、何が危険かを洗い出す。
CONEリスクマネジメント基礎編で、どんなリスクがあるかを確認
友人から新しい登山靴を頂いた方が、その登山靴を履いて山に行ったときに、ソール部分が壊れてしまって問題となった。この問題でもどのように改善し、次に次につなげるかが問題。
CONEリスクマネジメント基礎編で講義する大西さん
◎リスクの処理として
〇事故防止策「リスクコントロール(回避・低減・分散)」
〇事故発生後の資金準備「リスクファイナンシング(移転・保有)」
小学校の遠足登山で「道に迷った」事例で、
〇リスクの回避 〇リスクの低減 〇リスクの分散 として何ができるかを考えてみてください。
アメリカには「Hug-a-Tree」という考え方がある。
子どもに「動くな」というのではなく、「木に抱きつけ」と声をかける。こうして陥りがちな、低体温症から子どもを守る。
水難事故の裁判事例では、賠償命令が出ています。
この案件でも引率者が、事前にリスクマネジメントし、当日もどのような管理し、どう回避するのか?
裁判では①結果予測義務、②結果回避義務 が責任追及視点として重要視される。
最後に、受講者は大西さんから修了証の授与。
様々職種の皆さん、ご苦労様でした。
さて、みなさん、ご自分の現場に立ち返り、リスクマネジメント上の責任者がしっかり定められているか。リスクマネジメントの管理表は作成されているか。安全管理マニュアルについて、もう一を振り返って、今後に備えましょう。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529