親子で森のバターナイフを作りました
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ナイフは代表的な刃物の1つで、様々な用途に使われています。
一方で、ケガや事故を恐れて、子どもから刃物は遠ざけられています。
morinosでは、刃物の安全な使い方を知り、自分の手でものづくりをすることで、多くのことが得られると考えています。
今回は、刃物を使って木を削り、親子で日常使えるバターナイフを作りました。
6組・13名が参加しました。
講師は森林文化アカデミー1期生で、地元美濃市で木工房を主宰する、石井学さん。
そして使うナイフは、森林文化アカデミーと刃物の町・関市と協働で開発した子ども用の「morinocoナイフ」です。
最初に今回使う6種類の木材を当ててもらいました。
スギ・ヒノキは有名ですが、今回使った木材は、左から順に、スギ、ナラ、カラマツ、ヒノキ、クリ、カツラ。石井さんから正解を教えてもらいながら、香りや重さの違いを確かめました。
それぞれが使う材とデザインを決めて、いよいよ製作スタート。
いきなりナイフで削るのではなく、ノコギリやノミを使って、荒く形を作っていきます。
こうすると、ナイフで削る部分が少なくなり、時短になります。
皆さんほとんど初めてノコギリやノミ、ナイフを使うとあって、最初は緊張気味でしたが、しばらくすると夢中になって削り続けていきました。
「削りやすい方向がある」「いい匂いがする」
五感で木材を感じたようです。
およそ完成した後は、ナイフの手入れ体験もしました。
石井さんの実演による、砥石を使った研ぎ方を見た後、早速実践。
保護者と一緒に慣れない手つきで、morinocoナイフを研ぎました。
そして最後に作品発表会。
皆さん、それぞれお気に入りの樹種で、オリジナルのバターナイフを作りました。
ちょっと疲れたけど、自分の手で削り出された作品を前に、満足気です。
刃物は正しく使えば、とても便利で役立つ道具です。
参加者の中には「帰りに関市の刃物屋に寄ってナイフを買って帰ります!」と言われた方があり、嬉しかったです。
また、6種類の木材の違いを知り、
「次はどの木材で作ろうか」という声も聞かれました。
自分で体験したからこそ気づくことがあります。
これからも、体験からの気づき、そして学びにつなげられるような企画を続けていきます!
報告:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース研究所
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529