日没前後の不思議な世界『ナイトハイク』を実施しました
開催した日:
冬至が近づく12月5日(土)の夕方、7名の参加者と共にナイトハイクを実施しました。
ナイトハイクは、日没前後の1時間ほどの間の明るさの変化を体感しつつ、自らの身体に起こる変化にも目を向けるという試みです。普段歩くことにない、夜の森。いったいどんな感じなのでしょうか。
最初にmorinos建物前でガイダンス。参加者にヘッドライトと提灯を渡して、いざ出発!
歩き始めてしばらくは、まだ日没直後で何となく肉眼で周りの様子が分かります。
西の空に木星と土星が一番星として明るく輝きはじめていました。
演習林の入り口では、恒例の「森の神様、おじゃまします」と声をかけ、いよいよ森の中へ。
ヘッドライトの灯りを頼りに、少しずつ登っていきます。
登っていく途中、山の端がまだうっすら明るく見えました。
徐々に暗くなってきたので、いよいよ提灯に灯りをつけました。
ロウソク一本の灯りですが、暗闇に慣れてくると意外に明るく感じられました。
ここから通称「四寸傘」と呼ばれる東屋まで、提灯のあかりを頼りに一人で歩きました。
ドキドキです。
四寸傘に無事到着後、暗さに慣れた目でどれくらい見えるのか、明暗実験をしました。
赤っぽく見える景色と青っぽく見える景色の違い、皆さん驚いていました。
その後、5分ほどソロの時間で森の静寂を感じた後、下山しました。
「山の神」と呼ばれる祠に立ち寄り、ちょっとだけ裸足になって足裏だけで地面の苔の感触を楽しみました。
最後に人間界に戻るための儀式?を行いました。
暗闇でペンの色を当てるのですが、なかなか難しく、半数以上が当てることができませんでした。
夜行性の動物の色覚が、少しは想像できるようになったでしょうか。
最後に見上げた夜空に、たくさんの星座を見つけました。
あっという間の1時間半、ナイトハイクは無事に終了しました。
身近な場所にある森でも、夕暮れの1時間は本当に変化が大きく、何度歩いても不思議な感覚です。
次回は12月26日(土)にも開催します。
まだ受付中ですので、興味のある方は是非ご参加ください。
【申込はこちらから】
報告者:スタッフ・ウォーリーこと、大武圭介(NPO法人ホールアース研究所)
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529