「スッキリした〜」と手応えバッチリ!「野外で国語算数理科社会」指導者スキルアップ講座 

開催した日:

 

 

 受付開始後すぐ定員オーバーするほど申し込みが殺到した「野外で国語算数理科社会」指導者スキルアップ講座がポカポカの天気のもと、2日間にわたってmorinosにて開催されました。今回主催者として嬉しかったのが、週末&有料だというのに19名の参加者のうち半分は現役小学校の先生だったということ。過去2年間と比べると先生たちの関心度がどんどん高まっていることが実感できました。これからが楽しみです。

 

 

 

 今回の新たな試みとしては、リアルな実習現場を用意したということ。スウェーデン発「教科(カリキュラム)を野外で体験的に学ぶプログラム」を1日目は受講生自らが体験、そして2日目は実際に子どもたちに来てもらって受講生たちが「先生」として実践する「半日森の小学校」を開校するという流れで展開しました。実はこちらの小学校もあっという間に定員を遥かに超える子どもたちからの申し込みもあり、世間のこうした活動に対する興味関心の高さがうかがえました。

 

走って英語を学ぶ子どもたち

 

  1日目は、日本にこのプログラムを紹介した山本幹彦ファミリー(北海道&京都)とWIFIでつながりながら、座学と実習を行いました。座学では「人がよく学べる時ってどんな時か」「MI理論」「なぜ野外?」などのことについて説明を受けつつ、合間では1メートルの長さや1立法メートルの大きさを「体感」「実感」できる学び方や、英語の「動詞」を「体感しながら」覚える方法、比率を自分の体と比べて体感する方法などを体験し、2日目に低学年、中学年、高学年の3つのグループに分かれて実施する半日森の小学校のプログラム作りをして翌日に備えました。

 

 

 2日目、いよいよ本番。なんと40人もの小学生がアカデミーに集合。各学年に分かれて「野外で」「体感的に学ぶ」経験をしました。一見すると遊んでいるようにしか見えない様子ですが、しっかりと学んでいた様子。子どもたちからは「今まで学校でわからなかったことが今日理解することができてスッキリした」なんてコメントも。「遊び」と「学び」は一緒に動いているものであることを実感しました。

 

 木の上で高さを測る

 

 実際にスウェーデンの調査では、こうして野外で学ぶことによって「落ちこぼれ」がなくなって学力のレベルが上がったとのこと。書くことで学べるこ子、読むことで学べる子、アートで学べる子、体を動かして学べる子、話すことで学べる子などなど、子どもたち(大人も)の学びのスタイルは一人一人異なります。野外を教室にすることで、室内では学ぶことが困難だった子どもたちが生き生きと学べるようになるのです。「誰も置き去りにしない教育」なんだか教育のSDG’sですね。。

 さらに近年ではコロナのこともあり野外での教室がどんどん増えているようです。(野外で多くの時間を過ごした子供は感染症などへの免疫力も高いという報告があるのは皆さんもご存知ですよね)

 

小指になる棒を見る

 

 リアルな実習を行った後は、じっくりとまなびの「ふりかえり」。これもまた体験学習の特徴で、子供たちも、そして受講生もこうしたふりかえりを通して学びを深めていきました。受講生からは「明日から学校でやりたい!」「今後もこうした活動を仲間と一緒に学びながらやっていきたい」「今回の仲間たちと繋がってmorinosを舞台に週末型の小学校を作りたい」なんてポジティブ&アクティブなコメントが。。かなりの手応えがありました。

 

三角形のものを集めた

 

 公教育が少しずつ変わっていくような、そんな可能性を垣間見ることができた週末でした。よし!始めるぞ〜〜!

 参加してくれた皆さん、山本ファミリーの皆さん、ありがとうございました。

 

*「野外で算数」に興味がある方はぜひこちらのHPもご覧ください。 https://learningoutdooredu.wixsite.com/mathbook

 

なんちゃってせんせい 萩原ナバ裕作

 

 

 

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