目標は子どもたちの中にある『ツリークライミング』
開催した日:
本巣市の近藤聡さん、みどりさんが主宰する『自然の学び舎ぴのきお』のみなさんがmorinosに来てくれました。本日は芋ほりとツリークライミング、プレーパーク体験です。
この『自然の学び舎ぴのきお』は本巣市を中心に、「生きづらさを抱えた子どもたちに自然体験活動」を提供する団体です。
ツリークライミングする前に、全員でジリさんの育てたサツマイモ苗を運搬
最初にJIRIが土のう袋で育てたサツマイモ(ベニアズマ)をリヤカーに載せて、ツリークライミングするコテージ近くに移動させました。土のう袋からは16個のイモが掘り出されました。この夏、毎日灌水してきた私も一安心。これはそのまま焼き芋にして、みんなおなかを満たしたのです。
子どもたちがサツマイモを掘り出して、洗い、新聞紙に包んでいる間に、保護者のみなさんはmorinosを見学されました。長谷川センター長から建築の説明を受けておられました。
さて、本日のメイン、「ツリークライミング」会場の自力建設こならの小径です。建物の中にはサドルやヘルメットが用意され、子どもたちが「もくもくストレッチ」を終えて来るのを待っています。
最初にツリークライミングするのは男の子チームです。
昨年は子どもたちだけがツリークライミングしたのですが、今回は保護者も一緒にクライミングします。
もくもくストレッチを終えて、森に「おじゃまします!」と挨拶したら、今日友達になるコナラの幹に手をあてて、みんなで「よろしくお願います。」と言いました。
子どもと一緒に保護者がツリークライミングして、同じ樹上の空間を共有するだけでなく、家に帰ってからも共通の話題ができるし、何よりも子どもは保護者が一緒にクライミングしてくれる嬉しさを感じ、保護者は子どもがうまくクライミングする姿に感動を覚えてくれることが狙いです。
なんと、昨年は2mほどしかクライミングできなったお子さんも、今回は保護者と一緒のためか昨年以上に頑張って樹上10m近くに到達していました。
ツリークライミングは創始者で、現在、中部大学現代教育学部教授であるDr. John Gathrightさんが、「クライミングする高さや速さを競うものではない。今回の自分の目標が前回よりも1m高くなら、それを達成するのが重要なのだ。」と言われています。
つまり目標は、子どもたち自身の中にあり、達成満足度も子どもたちの中にあるのです。
ツリークライミングを終えた二人のお子さんは、ツリーボートでリラックスしながら仲良くお話していました。これも非日常を楽しむ上で重要な時間なのです。
森林文化アカデミーの中で、最も大きなコナラ大木がある自力建設こならの小径、本当にいい場所です。
午後からは女子チームのツリークライミングです。お子さんたちと保護者の方が、コナラの幹に手を当てて「よろしくお願いします!」とご挨拶。こうすると、何故か? うまくクライミングできるのです。
女子チーム、驚くほどスイスイ樹上の世界を楽しんでくれました。
このコナラはJIRIが様々な土壌対策をして保護しているので、通常のツリークライミングで実施されるような「落ち葉掛け」は省略しています。
こちらのご家族は、一緒にタンデム・ツリークライミングしてくれました。このお子さんは昨年のクライミングのことをしっかり覚えていてくれたおかげで、説明も少なくすみ、保護者の方もうまくクライミングしてくれていました。二人とも手を振ってくれるほど、リラックスして楽しんでくれていました。
今回は『自然の学び舎ぴのきお』の近藤みどり先生や、お医者様も、子どもたちと一緒にクライミングしていました。女の子チームの子どもたちは、2回、3回と何回もクライミング挑戦する子どもたちもいて、全員で樹上写真を撮影するのが難しかったですが、それでもほとんどの人が限界までクライミングされていました。
さて本日は朝から芋掘り、焼き芋、ツリークライミング、プレーパークと様々遊びました。子どもたちは思い思いの場所で、本日の感想を書いて、『自然の学び舎ぴのきお』主宰である近藤聡先生に手渡していました。
さて、次回は2月です。冬の山で、これまでに体験したことを活かしてみんなで楽しみましょう。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529