ナバが見た! ドイツ・ラトビア視察報告ダイジェスト 報告会は10月15日(火)18:00~ 開催予定!

開催した日:

ドイツ・ロッテンブルク大との連携協定のもと、今後のプロジェクトについての下見や打合せ、新たな森林環境教育のプログラム現場の視察、そしてヨーロッパの森林教育コングレスへの参加等いくつかの宿題をひっさげて、私ナバがドイツおよびラトビアを視察してきました。今回はそのダイジェストを一気にご報告させていただきます。

詳しい話をもっと聞きたい方は、10月15日(火)18:00~ 森林文化アカデミー内「多目的室」にて報告会を実施しますのでそちらにご参加ください。10月頭に学生を引率して訪問したスウェーデンの自然学校の話も登場!?お楽しみに。

主な訪問先:
①ヨーロッパ森林教育カンファレンス(ラトビア)
② 裸足のトレイルと森林公園(ラトビア)
③ 移動型プレイバス(ミュンヘン)
④ 羊のプログラム(ミュンヘン)
⑤ ハウス・デス・ヴァルデス(シュトゥットガルト)
⑥ 森の小学校キャンプ
⑦ バイキング・フェスティバル

<訪問先詳細・目的・そしてそこで得られたこと>

① ヨーロッパ森林教育カンファレンス(ラトビア)

昨年も参加したヨーロッパの森林教育カンファレンスに参加。ヨーロッパを代表者するフォレスターや教育者らとの交流&情報・技術交換が目的。 今年は「森と学校の間に架け橋を」というテーマで開催。森林総合教育センターのメインの活動の一つである学校プログラムについての多くの情報とアドバイスを得ることができた。また各国の学校向け教材やプログラム集執筆者らとも情報交換をすることができ、今後の参考となった。
将来アジア地域でもこうしたカンファレンスが必要であると考える。1回目は日本で開催か?

② 裸足のトレイルと森林公園(ラトビア)
カンファレンスの間に森林空間活用の先行事例を見学。3〜4kmに及ぶ裸足のトレイルは、以前ドイツで見たものよりもはるかに工夫が加えられており、土、石、木屑、ペレットのトレイルだけでなく、泥沼、川の中、杭の上などバリエーションも多く、また途中に森との暮らしやアート、そして持続可能な暮らしについて体験的、視覚的に伝える野外展示もあり、森林教育のための野外トレイルを設計する際に役立つヒントを数多く得ることができた。(森林総合教育センターでも実施予定)

また、森林公園は、広大な森の中に、野外トレイル、小人のミニチュア村、魔女の空間などファンタジーを多く取り入れた手法での森林教育のソフトが取り入れられていた。また、トレイル脇には、丸太や木の根を活用したオブジェがたくさん並び、森の空間を演出していた。こうした工夫も、森林総合教育センターで活用していきたいと感じた。

③ 移動型プレイバス(ミュンヘン)
森林総合教育センターの主に子ども向けのプレーパークを始めとした今後のソフト検討や運営方法の参考にするために、1980年にドイツで最初の移動型プレイバスを仲間とともに手がけたカーラ・ザックハリスさんに同行していただいて、ミュンヘンの移動プレイバスや、羊を媒体に森の中で暮らしを伝えるプログラム空間を訪問した。(カーラさんとは3月に彼女が来日した際に知り合った)
現場でのソフト運営や保護者へのメッセージなど学ぶことは多かったが、それ以上に、市町村との連携方法や、市内に散在する多くの団体を取りまとめ、市民に広く発信し認知してもらうための団体の必要性を感じた

④ 羊のプログラム(ミュンヘン)
カーラさんが移動バスとは別に力を入れているのが、家畜を中心にした プログラムの空間。肉、卵、ミルク、毛糸など、日々の生活を支えられていながら、家畜と子どもたち(保護者らも)との距離があまりにも離れ過ぎてしまった現状に危機感を持ち始めたプログラム。週末になると森の中にある会場には多くの家族連れが訪れ、羊の世話やチーズづくり、フェルト作りなどを楽しんでいた。きっかけは子供のためが、やがて連れてきた保護者らが「家畜と暮らし」のつながりを再認識している ようで、こうしたプログラムのニーズと重要性を確かに感じ、日本でも展開する必要性を感じた。

⑤ ハウス・デス・ヴァルデス(シュトゥットガルト)
9月の森林環境教育ツアーと今後の連携プロジェクトについての打合せのためにベトール、カタリーナ、そしてフック教授と10月から来校する予定のローニャさんとハウス・デス・バルデスに集合。9月の大まかな方向性ととローニャさんを含めた今後の連携プロジェクトについて話し合うことができた。また、最初に訪れてから4年がたったハウス・デス・バルデスの様子を今年もまた見ることができて、学ぶべき点が多くあった。訪れるたびに新しい挑戦をしているのが見受けられたとともに、据え置き型の展示(展示会社による展示)がどうしても古くなってしまったり、メンテナンス不足だったりすることも見え、良い点と悪い点療法を見ることができたのがよかった。

⑥ 森の小学校キャンプ
2018年に来日したイルメラ&ミヒャエル氏が運営する放課後森の小学校。 昨年度訪問した時よりもさらに大きくなっており、こうした活動のニーズが世界的に高まっていることを実感した。この森の小学校があるからこの小さなまちにはるばる移住したという家族も多いという。長いウェイティングリストがあるそうだ。前回までは森のようちえんと、放課後のプログラムのみの体験だったが、今回は以前から一度見学して見たいと思っていた「宿泊型」プログラムの一つ「サマーキャンプ」に参加することができた。放課後の時とは違い長期間ともに仲間らと過ごす間の子供達の変化やスタッフの対応の仕方は今後の活動に非常に良い参考となった。また卒業生によって構成されるジュニアスタッフのシステムや、フリースタイルのアプローチ、自己責任のスタンスなど、私がアカデミーで実践してきた手法や信念と共通する部分が数多くあり、活動の軸となっている部分の共通性を改めて実感した。将来的には、森林総合教育センターでも「放課後の森の小学校」や「森の小学校の子どもたちのための長期宿泊プログラム」などを展開して行けたらと思う。

⑦ バイキング・フェスティバル
イルメラとミヒャエル氏から2018年の来日時に聞いたのが、森のようちえんや森の小学校の子供達を連れて毎年バイキング・フェスティバルに行く話。そこで今回は彼らにそのお祭りに連れて行ってもらうことにした。日本でバイキングというと海賊と思われがちだが、実は交易商人であり、暮らしのためのスキルを持った人々でもあった。バイキングという子どもたちの興味をそそるテーマを使って、「暮らしのための技術や自然と暮らしとのつながりを伝える」という手法は、ミュンヘンの「羊」という可愛い媒体を使って「暮らし」を伝えるという手法と共通する部分であると感じ、日本でもこうした方法を真似して行きたいとも思った。


会場では、皮なめし、グリーンウッドワーク、織物、保存食作り、鍛冶、鋳造、籠あみ、弓矢作り、などなど様々な技術が実演展示され、多くの人がその様子を観察したり、プチ体験したりしていた。子供達だけでなく、若者も多く参加していたのが印象的だった。羊プログラムのように家畜を媒体にするのは可能だとして、バイキングの代わりというとやはり「忍者」なのか??他にも色々と検討していけたらと思う。

<視察ツアー全体として>
今回も森林総合教育センターに向けて多くの参考となる活動を見ることができ大変有意義な視察となった。中でも感じたのが

* 日本同様「森の空間を活用した教育」のニーズが高まっていること
* 日本同様「暮らし」を伝える教育のニーズが高まっていること
* 実践してきた手法(自由・自己責任等)が間違っていないという自信。

そして今後の課題として挙げられるのが

* 「放課後森の小学校」の実践
* 忍者、バイキングなど「暮らしを伝える」森のプログラムの実践
* 「家畜」を通した「暮らしを伝える」森のプログラムの強化
* アジア圏における「森林教育カンファレンス」の開催 である。

センターの開設後もこうした活動に挑戦し続けていけたらと強く感じた視察だった。改めて、本視察をコーデイネートしてくださったラトビアとドイツの仲間たち、そして日々こうした活動を応援し支えてくださっているアカデミーの事務局スタッフの皆さんに感謝!

なんちゃって先生
萩原・ナバ・裕作


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