心地よく風を切る『ノルディックウォーキング体験会』

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本日のmorinos プログラム『ノルディックウォーキング体験会』

 このノルディック・ウォーキングは1930年代にフィンランドのクロスカントリースキーの選手が、夏場のトレーニングとして始めたものです。2000年ころからヨーロッパを中心に広まって、2007年以降日本でもノルディックウォーキングとか、ノルディックウォーク・アグレッシヴスタイルとも呼ばれ、広がっています。

 本日はmorinosのウォーリー大武さんがインストラクターです。NPO法人JNFA(日本ノルディックフィットネス協会)のインストラクター資格を保有しています。

 最初にポールの長さ調整です。今回はポールをついて押し出すように後方に力を入れるため、グリップを握ったときに肘が直角になる高さ、おおよそ(身長×0.65)にします。今回は初めての方が多かったのですが、中には股関節を痛めて運動不足解消のため、ポールウォーキングをしている方もいらっしゃいました。

 

 とにかく最初に、普段通り歩いてみる。すると17歩から18歩かかっていた距離が、次に両腕をしっかり振って歩くと14歩に短縮する。

 では次に、ポールを軽く握って歩くと・・・様々試みて、今回のノルディックウォーキングの歩き方をマスターしました。 

 

 さて、準備万端、演習林に向けて出発です。ポールで押し出されるため、いつもより歩幅は広くなります。かかとから着地して、つま先で押し出すイメージです。

 うまくポールを使うと、エネルギー消費量が平均20%くらい増加すると言われています。

 演習林に向かう前にmorinos広場を通過、ここでmorinos全体やティピーについても説明を受けました。

 これから行く演習林から切り出したmorinosの106年生丸太柱についてもお話を聞き、その現物を見に演習林に向けて再出発です。

 

 演習林へは炭焼き小屋近くを通って、演習林の皆伐地(造林地)を眺めながら、自力建設「四寸傘」を目指しました。緩い坂とはいえ、蒸し暑さから玉のような汗が吹き出しました。しかしさすがに森の中、森を渡る風が心地よい。

 歩いていても、自然と笑顔が生まれ、最高に爽快です。

 心地良い汗をかいたところで、四寸傘でドリンクタイムをとりました。

 さて、本日の一番の難所、「見晴らし岩」直下です。ここだけはポールを支えとして登らないと危険です。チャート地質の基岩が剥き出しになっています。

 本日一番の見晴らしポイント到着。

 「見晴し岩」からは、長良川にかかる旧美濃橋下でバーベキューを楽しむたくさんの人たちも確認できました。関市方面も見えました。

 岩場の難所はアカマツが優占していますが、それに混じってアベマキやコナラなどの広葉樹も生えていました。下りは相当気を付けて歩かないと危険ですので、ポールを先についてゆっくり進みました。

 山の神が祀ってある磐座(いわくら)では、滲み出た冷たい水で手や顔を洗い、神聖な気持ちになりました。下の写真で右側が108年生のスギ、左側が108年生のヒノキです。

 

 山の神から降りて来る途中、ウォーリーが地上に落ちている骨を見つけました。

 下の写真の右側にある太いスギ(108年生)の樹冠にはオオタカの巣があり、そこから獲物となった小鳥などの骨が落ちてきているのです。

 毛鹿洞池につながる渓流でも涼んでみました。

 森から生まれる一滴の雫が渓流となって、毛鹿洞池を経由して長良川に、そして伊勢湾に注ぎます。その最上流部の一つで渓流の心地よさを満喫しました。

 

 最後に、森で生まれた水の恵で営まれる水田を見学しながら、緑豊かな森の恩恵を実感しながらスタート地点に戻っていったのです。

 戻ってきて、ふりかえりを行いました。
 「腕を使って歩いたので、疲れたぁ。」
 「初めてだと思っていたけど、ポールウォーキングでも押し出して歩いていたことに気づいた。もうポールなしでは歩けない。」
 それぞれ、ノルディックウォーキングの面白さ、効果を実感したようです。

 さて今回のノルディックウォーキング、COVID-19の影響で参加者が少なくなりましたが、山の気持ちいい風が吹く中、リフレッシュする時間を過ごしたのです。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

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