【morinos試行Program】農林高校教員の授業づくり講座

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morinos試行プログラム『技術を生かした農業の授業づくり講座

本日は岐阜農林高校で森林科学科の2年生38名の生徒さんと岐阜県の農林高校教員17名、合計55名のみなさんに林業プログラムを体験してもらいました。

森林文化アカデミーからナバ先生とJIRIの2人による出前授業です。

最初はおなじみの「スティックゲーム」、これが失敗の連続で大笑い。自分だけでなく友達への思いやり、タイミング、いろいろ考えないと55名でのゲームが完成しません。

Try and Errorすること約10回、ようやく成功し、スティックを持ち上げて歓喜の雄たけび!

どのようにすると失敗して、どのようにすれば成功するのか?みんなで考えてみる。

続いて55本のスティックを持ち寄って立てかけ、自立できれば成功です。

どこにスティックを入れるかによってバランスが変わりますが、これは一回で大成功でした。

続いて、55人が6チームに分かれて2チームずつが3つのセクションで対決です。

セクションは(1)トビセクション:ここではトビによる丸太移動レース

(2)ダビンチの橋セクション:ここでは角材でダビンチの橋を作って渡るレース

(3)5kg & 1のセクション:5kgの丸太を予測して切り、1をつくってみる

 

トビによ丸太移動レースは、2人一組でスギ丸太を操作して、前方のクスノキを回って、障害物を乗り越えて帰ってくるものです。

最初にトビやツルの話、トビの使い方について説明を受け、レース開始しましたが、丸太を転がすチーム、吊って運ぶチーム、引きずって走るチーム様々ですが、勢い余って丸太を落として自分たちだけゴールしたチームもありました。

最短は14秒でゴール、最長は95秒ほどかかりました。

 

さて、ダビンチの橋セクションでは、まず橋の絵を見て何から組み立てるべきかを仲間と考えます。

木材ならではの扱いやすさ、強度、荷重の掛け方を身をもって勉強です。

一度、ダビンチの橋ができたら、渡る前に叩いてみて強度を確認。

力をかける方向によっては崩れ、方向によっては崩れず耐えることも体感しました。

をつくるセクションでは、用意された木の枝12本を使って現実の1をつくります。

そもそも感覚的に1mはどれほどなのか? それも自分たちの手のひらや足の歩測で決めて予測していきます。

このチームは1を完成して、記念撮影!

普段、授業の中では数値として1を口にすることはあっても、目に見える量としてとらえたことが無かったので、そのボリュームを実感していました。

さて、5kgのヒノキ丸太を切り出すゲームでは、「ヒノキの比重はどれほどか?」を考えながら2人挽き鋸で切り出しています。普段切ることもない丸太のおが屑の良い香りも感じながら、木材の重さを考えます。

例えば木材として販売する場合、多くは材積ですが、バイオマス燃料の場合は重量です。だから重さを知ることも重要です。

切り出した丸太の重さは6チームともバラバラです。

2番のチームは約6.5kgと1.5kgオーバーでした。 それぞれ6チーム測定して最も近かった重さは5.5kgほどでした。

見本に5.0kgのヒノキの丸太も見てもらいました。

それに合わせて、5.0kgのコナラの丸太とも比較、広葉樹はやはり重いです。この重さの違いは何か? それもみんなで考えてもらいました。

さて、今回のプログラムは岐阜県教育委員会の研修でもあり、「技術を生かした農業の授業づくり講座」として開催されたものです。

参加された岐阜県下の農林高校教員17名で、今年の3日間の研修について、今回の研修について「ふりかえり」をしてもらいました。

農林高校の先生方も普段の授業とは違った形で、森林文化アカデミー流の授業体験をして頂きました。

ナバ先生からは「いかに楽しみながら学べるか。内容の見える化、体験化、双方向化することの重要性」に「気づけて頂けたかの投げかけもありました。

 

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

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