岐阜県百年公園での『里山林整備講座』
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岐阜県百年公園で『里山林整備講座』を開催しました。内容は里山林管理上の①「危険木判定」、そして②「マツタケ山の再生」です。1回目を1月17日、2回目を2月8日実施しました。

危険木判定の講義風景
最初は、危険木判定の講座です。樹木があれば何らかのリスクがありますが、アメリカなどで広がっている「樹木があることによるリスクよりも、樹木があることによる恩恵の方が多い」とする考え方を共有しました。
続いて、公園などでよく見られる危険事例を紹介しました。特に多くの公園で樹木のリスク要因である腐朽について、白色腐朽、褐色腐朽、軟腐朽、そして心材腐朽と辺材腐朽の木材分解パターン、見分け方などについて説明しました。

公園の植栽木での実習風景
公園のフィールドでは白色腐朽の代表について、植栽木に発生した実物を見ながら解説しました。ここに発生していたのはコフキサルノコシカケです。何カ所かのケヤキには同じものが発生していました。
またソメイヨシノには辺材腐朽している枝が多く見つかり、その大半を除去しました。

マツタケ発生のための里山管理講義風景
2回目の里山林整備講座はマツタケ山の再生です。
最初に菌類における2種、木材腐朽菌と菌根菌について、また7種に分けられる菌根菌のうちマツタケ菌は外生菌根菌というものであることを説明しました。
百年公園を事例に言えば、ここではマツタケ菌はアカマツとしか共生しません。そのアカマツの林をどのように整備すればマツタケ菌が喜ぶのかについて学んでもらいました。

常緑広葉樹を主体に整備する参加者
午後からの実習では、アカマツの残る林で、地表まで光が入るように、ヒサカキ、ソヨゴ、サカキなどの常緑広葉樹を中心に伐採しました。
伐採が一段落してから、林床の落葉落枝を取り除く「地掻き処理」をしてもらいました。落葉落枝が堆積する林床ではテングタケの仲間などの毒きのこの発生が多くなる傾向があります。またマツタケ菌は硬質土壌の部分でより活発に活動するため、地面にたまった落葉落枝を取り除くのです。

地掻き処理する参加者
2回にわたって実施した『里山林整備講座』のうち、マツタケ山の再生は、来年以降も作業を実施しないとマツタケ菌が定着しません。継続して管理していただき、マツタケ菌が定着することを祈るばかりです。
以上報告はJIRIこと川尻秀樹でした。
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