こま草保育園で森のじかん~夢中が形になる~
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今回の森のじかんは、秋も深まる高山市の『こま草保育園』を訪問しました。
「五感で感じる森の恵み」と、古代から人と自然をつないできた「焚き火」の体験をテーマにたっぷりと遊びました。
まずは、morinosから持ってきた丸太、枝、端材、そして焚き火の道具を園庭に降ろす作業から、遊びがスタートです。資材の重さや手触りを確かめながら、年長児がは運搬にも積極的に参加してくれました。

何があるの~?と興味津々
今回のプログラムのねらいは、自分たちで遊びを創り出すこと、そして焚き火を通して自然への畏敬の念を育むこと。
子どもたちが普段から集めていた園庭の落ち葉や木の実、そして私たちが持ち込んだ森の素材が並ぶと、年長児の創造エンジンが一気に動き出しました。

さっそく何かを作り始めます
園庭は瞬く間に「森の工房」へと変化!子どもたちは終始「いい顔」で、それぞれの「夢中」を形にしていきます。
ロープや角材を組み合わせ、共同で大がかりな「家づくり」がスタート。道具に夢中になり、トンカチやノコギリを巧みに操ります。与えられたものではなく、頭の中で描いたイメージを、友達と協力しながら試行錯誤して形にしていく集中力は圧巻です。

道具を使うってオモシロイ
大人は、安全を確保しつつ、基本的には手出し口出し無用。子どもたちの「できた!」「見て!」の声に共感し、その小さな発見や大きな工夫を一緒に喜びました。

これ、どうやって使うんだろう?あれこれ試します
今回は、子どもたち自身が火をおこすことに挑戦!
なんと、数名の子どもがメタルマッチを使って火花を飛ばし、見事に火をおこすことに成功!自分たちの力で火を生み出した瞬間の、誇らしげな表情は忘れられません。

どっちが先に火がつくか、勝負!
炎が安定すると、園庭で見つけた栗や、自分たちで育てたサツマイモを焚き火にくべます。

ゆらめく炎を見つめる年長児たち
火の匂い、温かさ、そして恵み。 火を囲んで待ち、ホクホクに焼けた栗やサツマイモをみんなで頬張ります。自然の恵みと火の力を借りて得た最高の味は、子どもたちの心に深く刻まれたはずです。「命のつながり」と「自然への畏敬の念」を体感する、最高の食育となりました。
年長児の熱中した遊びと、パチパチという焚き火の音に誘われ、途中、年中児たちが園庭の様子を興味津々でのぞきに来る一幕も。異年齢の子どもたちにも、遊びの楽しさが伝播していく様子が見られました。

自分たちの家、完成!

遊び方は子どもの数だけあります

『ソファ付きの魔法のじゅうたん』だそう!

叩いて割って、ジグソーパズルができた
そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎていき、みんなで協力してのお片付け。遊び道具だけでなく、焚き火の周囲もきれいに片付けます。

最後に、丸くなって今日の発見や感想を共有
遊びを通して得た身体的な感覚、火を通して感じた生命の力を言葉にしてくれました。先生方も「子どもたちがこれほど集中するとは思わなかった」と、満足感と達成感に満ちた表情でした。
こま草保育園での「森のじかん」を通して、子どもたちがこれからも森の恵みや火の力を身近に感じ、自然との対話を楽しんでくれることを願っています。ご協力いただいた先生方、そして子どもたち、ありがとうございました!
以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。

森のじかん、満喫したね~
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
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