森のじかん 黒野こども園(岐阜市)探求心と創造力が遊びを創り出す

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今回の森のじかんは、岐阜市にある『黒野こども園』にお邪魔しました。普段から使い慣れている園庭に、morinosが持ち込んだ丸太や枝、様々な端材といった森の素材と、本物の大工道具が加わることで、子どもたちの遊びがどう進化するのか。年長児のみんなと活動してきました。

10時の集合時、子どもたちの前に並べられた素材と道具たちを紹介すると、期待に満ちた静かな熱気が伝わってきました。「道具の安全な使い方」と、何よりも「自分の『やってみたい!』を大切に、自由に遊んでいいんだよ」という約束を伝えると、いよいよ自由な遊びの時間がスタート。

フワフワのおがくずと触れる

フワフワのおがくずと触れる

最初は素材を手に取り、感触を確かめる「探求」の時間。木の重さ、端材の形、葉っぱの音…五感をフル回転させます。

しかし、その探求はすぐに「創造」へと変わっていきました。

素材を手にワクワクが広がる

素材を手にワクワクが広がる

釘を打つことに没頭!

釘を打つことに没頭!

持ち込んだ木材とロープ、そして釘とトンカチを使いこなし、何やら大掛かりな「秘密基地」や「家」を作り始める姿が!道具を使う時の顔が真剣そのもので、友達と協力して重い丸太を転がしたり、高さを出すために工夫を凝らしたりと、遊びの中で協力と問題解決の力が自然に発揮されます。

あちらこちらで遊びが展開

あちらこちらで遊びが展開

どうしたらできるか?自分で考えて試してみる

どうしたらできるか?自分で考えて試してみる

「力を合わせて、オーエス!」

力を合わせて、よいしょ

板や葉は、ただの素材ではありません。数人がかりで運べば「乗り物」に。敷き詰めれば「寝具」に。子どもたちは全身を使い、素材の可能性を限界まで引き出していました。

ヒノキの葉っぱの寝心地は?

ヒノキの葉っぱ、痛気持ちいい~

私たちの関わりは、基本的には手出し・口出しせず、安全を見守りつつ、道具の使い方に困っている子にそっとヒントを与えたり、「見て!」と誇らしげに見せてくれる作品や発見を一緒に喜んだりします。先生方にも。事前に「子ども同士の関わりを見守っていきましょう」とお伝えしました。

元からあるものと素材を組み合わせてみる

元からあるものと素材を組み合わせてみる

子ども同士のやり取りの中から、協力や交渉が生まれ、遊びがどんどん複雑に、そして深く展開していく様子を見守るのは、私たちスタッフにとっても最高の時間です。

おが粉のキャンバスをなぞり、「描けるよ!」と誇らしげ

おが粉のキャンバスをなぞり、「描けるよ!」と誇らしげ

今日の発見や感想を共有する時間では、「トンカチで釘を最後まで打てたのが嬉しかった!」「みんなでつくった家が最高!」と、達成感と喜びに満ちた発表が続きました。

今日の活動をクラスごとに振り返る

今日の活動をクラスごとに振り返る

12時で森のじかんは終了となりましたが、子どもたちの「やってみたい!」のエネルギーは収まりません。昼食後、園庭から保育室のテラスに移動した子どもたちの一部が、午前中に作っていた「建築」の続きを始めたという嬉しい報告がありました。

特別が日常になる

「特別」が「日常」になる

森の素材は、子どもたちの創造力と探究心の最高の燃料です。これからも、一期一会の出会いを大切に、「やってみたい!」が実現できる場を、たくさん届けていきたいと思います。

以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。

 

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