森のじかん:中濃特別支援学校小学部2・3年生が森を楽しむ

開催した日:

 岐阜県関市にある中濃特別支援学校小学部の2年生10名と3年生7名に、学校の近くの森を楽しむ『森のじかん』を経験してもらいました。
 この現場は、中濃特別支援学校から歩いて15分ほどのところにある森で、傾斜がとても緩やかです。

事前に森の中に準備されたハンモックとロープ渡りの状況

森の中に準備されたハンモックとロープ渡り

 ここで 『森のじかん』として、①葉っぱじゃんけん、②色探し、③森のハンモック&ロープ渡り を体験してもらいました。

 まず、子どもたちが来る前に、スギやヒサカキ、サクラなどの幹を利用して、ハンモック2セット、ロープ渡り2セットを設定しました。

 準備ができたので、森に向かって移動中の中濃特別支援学校のみなさんをお迎えに行きました。

 自己紹介を兼ねた挨拶が済んだら、まずは「葉っぱじゃんけん」です。 
 それぞれ2枚の落ち葉などを拾ってもらいます。その葉っぱを手にもって後ろに隠して、スタッフの掛け声と同時に前に出して大きさを比べっこです。葉を採取する中で、葉の色あいや大きさ、形の変化に気づき、自分好みの葉を手に取りました。

葉っぱじゃんけんで葉の大きさを競う

葉っぱじゃんけんで葉の大きさを競う

 

 「葉っぱじゃんけん、じゃんけんポン、この葉っぱより大きい葉」とスタッフが言うと、自分でとってきた葉と大きさ比べをして楽しみました。

色探ししながら次のポイントまで移動するみなさん

色探ししながら次のポイントまで移動

 次は、9種類の色マスが印刷された紙を持って、自然の中で同じ色のものを探しながら、次のポイントまで移動です。移動するうちに、伐採木の目印に利用されたピンクテープや捨てられた赤い缶ジュースなどもあり、自然物以外の色もいろいろ見つけました。

サクラの紅葉した葉をみつけた生徒さん

サクラの紅葉した葉をみつけた子ども

 赤色で最も多かったのは、ヤマザクラの赤く紅葉した葉っぱでした。

 色探しが終わったので、次はお待ちかねのハンモック&ロープ渡りタイムです。

30分ほど占有した生徒さんは自宅にもハンモックがあるとのこと

ハンモック大好きな子どもさんは自宅にもハンモックがあるとのこと

 林内に張り巡らされた上下2段の赤いロープで「ロープ渡り」する子や、ハンモックの順番待ちをする子など、思い思いに過ごしてもらいました。

 子どもたちは普段この場所の歩道を通るだけで、森の中に入ったのは初めての経験だったそうです。いつもは入れない森に入ってテンションが上がった子もいました。

ハンモックとロープ渡りに分かれて楽しむ

ハンモックとロープ渡りに分かれて楽しむ

 

 樹木に張り巡らしたロープ渡りは初めての経験だったようですが、バンバン渡って行ける子もいれば、ロープに恐る恐る手足を掛ける子まで様々でした。 
 しかし、ものの5分もすると、全員が楽しそうに自分のレベルに合わせて楽しんでいました。

何度も挑戦する生徒さん     

何度も挑戦

 初めはロープに乗るのも難しかった子が、一人で黙々と30分ほど練習して、最終的には一人で乗って渡っていけるまで上達しました。 
 その様子を見た中濃特別支援学校の先生も、「そんなことまでできるの?」と驚いておられました。

 自然の中では大声を出しても怒られないし、多少冒険的な挑戦をしても肯定される。森の中でそうした活動をするうちに、知らなかった子どもたちの能力が磨かれていくのです。

木に抱き着いて楽しむ生徒さん

木に抱きついて楽しむ

 さて、楽しい時間はあっという間です。
 「楽しかった。ありがとう御座います。」という言葉を残して、お昼ごはんのため中濃特別支援学校に帰りました。

 morinosの「森のじかん」では、子ども園や特別支援学校、小学校~高校まで、出前授業を提供することが可能です。来年度の募集は2月頃になると思いますので、是非、応募して下さい。

 以上報告はJIRIこと川尻秀樹でした。。

 

 

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