柳津小学校で森のじかん~つくる楽しさ~
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今回の森のじかんは、元気いっぱいな柳津小学校の2年生と一緒に、学校のすぐ横にある境川緑地公園へ出向きました。草むらが広がる豊かな河川敷をフィールドに、秋の自然を全身で感じてきました!
朝9時過ぎから、3クラスが時間差で活動をスタートしました。導入で今日の活動内容と安全上の注意点を伝えると、子どもたちの目はワクワクドキドキと期待に満ちていきます。「ひみつ基地を作ろう!」または「生き物をつかまえて観察しよう!」の好きな方を選んでさっそく活動開始。

開始の合図とともに材料確保!
基地づくりの材料は、子ども達と先生が夏休み前から用意していた段ボールや新聞紙と、モリノスが持参した丸太、板、角材、竹、シートなど。さらに河川敷で見つけた自然の素材を加えただけのシンプルなものです。それでも、子どもたちの創意工夫は無限大でした。

「こっち支えて」「OK!」
クラスの仲間と「ここを入り口にしよう!」「木の枝で屋根を支えよう」と、活発に話し合い、それぞれのアイデアが次から次へと飛び出しました。役割分担も自然に生まれ、特に大きな段ボールや重い木の板を支えるときには、声をかけ合い、しっかりと協力し合う姿が見られました。

ロープを結ぶことにも挑戦
段ボールを切ってつなげる、座り心地をよくするために新聞紙を敷く、見つけた松ぼっくりを窓となる所に飾ったり、石をたくさん並べて家の門からドアまでの装飾をしたり、独創的な発想を形にする工夫が満載でした。自分たちの手で世界に一つだけの居場所を作り上げる喜びを仲間と共有する、達成感に満ちた体験となったのです。

どのグループもアイディア満載
子どもたちは生き物探しにも夢中になり、バッタ、チョウ、コオロギといったさまざまな昆虫を捕まえては、カップを並べて自分たちだけの「小さな博物館」をみんなで作り上げて観察し合っていました。「初めて虫を捕まえた」と誇らしげに報告してくれる子も。

みんなで虫を探す

虫かと思ったら木の実を発見

やったね、捕まえた!

この石の裏にいそう…
陽のあたる所、木陰、石の裏、木の根元とあちらこちらを見回り、場所によって見つかる虫にも違いがあることに気づきました。河川敷が子どもたちにとって大きな発見と学びの場となり、子どもたちは終始生き生きとした表情を見せてくれました。

みんなで集めた『むしむし博物館』
活動時間は各クラスわずか45分という短時間でしたが、活動を終えた子どもたちは口を揃えて「楽しかった!」と満面の笑みで報告してくれました。今回の出前体験は、子どもたちが身近な自然の中に無限の遊びのヒントがあることに気づき、仲間と協力して何かを作り上げる喜びと達成感を味わう機会となりました。
各クラスの活動の最後に今日の感想を共有するとともに、基地づくりや遊びに使った新聞紙、段ボール、そしてモリノスが持ってきた丸太、板、角材といったものも、全て元をたどれば「木」からできていることを伝えました。「みんなの周りで木からできているものって、他には何があるかな?」と問いかけると、子どもたちからは「机、いす、家、鉛筆、紙!」とたくさんの答えが返ってきました。そして、みんなの周りは「大自然」でなくても、常に木や自然に囲まれて生活しているという気づきを共有しました。今回の体験が、これからも好奇心を持って自然と触れ合うきっかけとなることを願っています。
以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。


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