大人にこそ「やすみじかん」が必要かも?森の中で「大人のやすみじかん」を過ごしてみました。
開催した日:
「morinosって子どもが遊ぶところなんでしょ?」
「子連れじゃないとmorinosには行けないんだと思ってた」
ときどきそんな声をいただくことがあります。
いえいえ、大人だけでもmorinosに来る人はいるし、大人1人でふらっと過ごす方もいらっしゃいますよ。
でも、親子連れに比べて数が少ないことは事実・・・。
大人にも自然を楽しんでほしい、自然の中は心地いいと伝えたい。
そんな思いから大人向けの自然体験の企画を考えていたときに思ったのが、「子どもは夏休みがあるけれど、大人になると長期の休みはなかなか取れないなぁ。大人は自分のための休息をどうやって取っているんだろう。ぜひ森の中で癒やされてほしいな」ということでした。
そんな思いからはじまった「大人のやすみじかん」。
7月・8月の回は「自然の中で自分を見つめる ~川に癒され、元気をチャージ~」と題して、渓流まで山道を歩いて行きました。
まず最初は、リラックスのために五感を使う練習。
目をつぶって風を感じたり、音の種類を数えたり、目に止まるものを参加者同士で共有したり、感覚で自然を感じてもらいました。
足の裏を少し意識しながら山道を歩き、触覚を使って樹皮を触り比べました。
この周りで一番温かい木と冷たい木を探してくださいとお願いすると戸惑うみなさん。
疑問に思いながらいろんな木を触り比べては「あ〜」「なるほど」「へぇー?!」と声が上がっていました。
周りで一番冷たいと感じた木が全員一致でリョウブという木でした。
その木はシカの食害にあって樹皮が剥がされていました。樹皮剥ぎの解説をしつつ、シカの気分で樹皮をほんのちょびっと食べてみました。
食べてみたい人だけどうぞというと、なんと全員がチャレンジ!
「しけったポテトチップス」「味のないスルメ」「ティッシュを食べているみたい」など独特の感想が出る中、シカはどんな気分でこれを食べるんだろうねと盛り上がりました。
その後もところどころで自然を解説しながら、五感で自然を感じるワークを実施しながら、沢に向かいました。
沢に到着後は自由時間。
どんどん沢を登るもよし、水に足を沈めてたたずむもよし、生き物を探すもよしです。
みなさんいろんな方法で水にふれ、水温や沢を抜ける風に涼を感じたようです。
アクティブに動き回ったあとは一旦集合して、今度は落ち着いた時間を過ごします。
詩人・長田弘さんの「最初の質問」という詩を一部抜粋して朗読し、1人1枚シートを渡して好きな場所に寝転がってもらいました。せせらぎを聞きながら、木にもたれながら、背中に地面を感じながら、思い思いの方法で1人の時間を過ごしました。
7月の回は15分、8月の回は10分寝転んでみたのですが、集合の合図をかけるのが申し訳ないくらい気持ち良さそうに過ごされているのが印象的でした。
帰路では、知らない人同士だった参加者が自然に和気あいあいと交流しており、人と人との距離を適度に縮めてくれる自然の力も感じました。
以下、参加者の声(※アンケートより一部抜粋)
・寝転がり、空を見上げた時に思ったよりずっと高くまで木が伸びていることに気づけた。
・日常気づかないような、音、風や空気を感じ、ここちよい時間がすごせました。沢の水の音や冷たさ、水の流れなどに本当に癒やされました。
・山林を歩くことは気持ちがいいことを知識としてではなく実感することができました。
・歩いただけでも気持ちが良かったけど、案内人のまいまいがいろんなことを共有したり投げかけたりしてくれて、あっという間の2時間でした。少人数なのも居心地が良かった。
・なにか焦っている気持ちがあったものが、帰りには無くなっていた。
・頭がスッキリして、身体も少し軽くなった気がする!
・また森に来たいなと思いました。
次回は9/26(金)に実施します!
以上、報告は まいまい こと瀧上舞でした。


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